Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【アジア】富士フイルム がん検診を中心とした健診センターをベトナムに展開

2024.07.10 00:30

富士フイルムは、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をベトナムに展開する。東南アジア地域での「NURA」初拠点として、2024年7月1日にベトナムのハノイにオープンした。ベトナムで医療機関「T-Matsuoka Medical Center」を展開する「VIETNAM JAPAN HEALTH TECHNOLOGY(以下 VJH)」が運営する。インドやモンゴルで「NURA」を展開してきた富士フイルムの子会社FUJIFILM DKHのサポートのもと、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。

富士フィルムは2021年に、インドのベンガルールに「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始した。以降、拠点拡充を進め、現在はインドで4拠点、モンゴルで1拠点を展開している。「NURA」は同社が持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用して、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供している。すべての検査と医師による検診結果のフィードバックが、約120分という短時間で完了する点や、フィードバックの際に、医師から健診結果に関する説明を診断画像を見ながら分かりやすく受けられる点などが、利用者から好評を得ており、すでに45,000人以上が利用している。 

ベトナムでは、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病をはじめとした非感染性疾患が死因の上位を占めている(※1)。これらの病気は早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより死亡率や重症化リスクを抑制できる。ベトナムでは日本と同様、労働者に対する定期健診が義務化されているが、健診の受診率は約3.5%と低く(※2)、病気の早期発見が難しい。

今回、ベトナムの首都であるハノイに「NURA」を展開し、これまで蓄積してきた健診サービスのノウハウをVJHに供与する。VJHおよびベトナムの医療の質向上に貢献してきた「T-Matsuoka Medical Center」とともに、同国で高品質な健診サービスを提供する環境を構築していく。また、ベトナムでの健診文化の定着を目指して、周辺地域の病院や企業に対して健診の重要性を伝える活動にも取り組んでいく。


※1 WHO Webサイト 

""Global Health Estimates: Life expectancy and leading causes of death and disability"" より


※2 経済産業省:R2年度・ベトナムにおける健診システム有料サービス化コンソーシアム「ベトナムにおける健診システム有料サービス化プロジェクト報告書」より


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です