繋器
年に一度、巧藝舎さんから選ばせて頂いた
「世界の民藝」をメイン特集としてご紹介す
るのも恒例となりました。
横浜の巧藝舎さんは、1970年代から世界の民
藝を扱ってらっしゃって、濱田庄司、芹澤銈
介、吉田璋也、外村吉之介、丸山太郎、船木
研児、武内晴二郎といった民藝の先人達とも
交流があり、影響を受けたそうです。
そんな巧藝舎さんが紹介する世界中の手仕事
の数々は、その地域特有の民族性の高い、今
に至るまで何百年も作り続けられたもので、
その土地の人々の暮らしの中に根付いたも
の、家族のために心を込めて作られたものです。
しかし、現在巧藝舎を営む小川能里枝さんか
らお話をうかがっていると、様々な状況の変
化からそういった世界の民藝の品がそのまま
続くというのは難しいと思わざるを得ません
。使い手の皆さんがそこに美や価値を認め、
暮らしの中に取り入れることが、手仕事が続
くことに繋がると考えていて、テマヒマも配
り手として微力ながらそのお手伝いが出来た
らと思います。
テマヒマでは今年初めてご紹介する、韓国の
飴釉面取壺(ハチミツ壺)、ワンカイヨ(ペ
ルー)の木彫り人形をはじめ、お馴染みとな
ったモノも含め、世界各地、様々な地域のモ
ノが揃いました。
是非、お手に取ってご覧下さい。
皆様のお越しをお待ちしております!
最後に、「世界の美しい民藝」(巧藝舎/グラ
フィック社)の中の一文を抜粋してご紹介します。
「よく日本の手仕事品や家庭に合うのだろう
かと問われます。自然素材であること、丁寧
に人の手でつくられているものは、不思議な
ことにどこの国のものであっても上手く調和
するものです。お気に入りの観葉植物を部屋
に置くように、お気に入りの手仕事の品を実
際に使ってみることは、暮らしに潤いをもた
らし、私たちを元気づけてくれます」
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
ブログでのご紹介が遅れましたが、昨日から
始まっております。イランのガラスなどお手
に取られる方、早速インドのコースターをお
買い上げ頂いた方、ありがとうございます!
地方の手仕事の器物を使うこと。もちろん、
モノそのものを楽しめば良いのですが、同時
にそれはご家庭にいながら、モノを通して、
その地方のヒトと繋がることに思います。
全国各地で地震や台風、水害といった天災が
起こっていて、以前よりそれは頻発していま
す。そんな時、その地方のことを思いを馳せ
る、そんなきっかけになる、繋がりを感じさ
せてくれる役割を器物が果たしてくれること
があるようにも思うのです。
世界の民藝を手元に置いて暮らすこと、それ
は世界との繋がりを感じること、世界に思い
を馳せることが出来るのでは?と思います。
テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越
しをお待ちしております。ランチは今日から
韓国料理をテーマにしたメニューですが、ご
予約はキャンセル発生の為お2組のみで残り10
席とお席にかなり余裕がございます。ご予約
無しでもお席ご案内出来るかと思います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!