『演劇島』への日々、二
2024.07.11 14:30
テキストづくりの資料読みと合わせて、川勝義雄『中国人の歴史意識』(平凡社ライブラリー)を一日数ページずつ併読。
1990年代から、何度目かの読み返し。
よれよれになった表紙カバーと色違いの付箋、ところどころ引かれている鉛筆書きの傍線など、この書物との長年のつきあいのあと。
久しぶりに、宇宙時間として、世界の生成から崩壊・消滅までの一サイクル「元」=一二万九六〇〇年の四乗、すなわち二万八二一一兆九九〇万七四五六億年までを計算した、北宋(一一世紀)邵雍の「元会運世」などに再会していると、その時々のざわつくこころや錯綜する思いがなんとなく整理されたり、いつの間にかクールダウンしていたりする。
読書と読書の合間に挟み込まれた、休息のための読書のような。