討論 議案第66号について ①電気自動車急速充電器設置に関して
先日の議会の最終日に、議案第66号について討論を行いました。その中で、以前からお伝えしている電気自動車急速充電器設置に関する部分についてお伝えいたします。
<高すぎる設置費用>
この議案では、急速充電器3台の設置費用として1億7500万円が計上されていました。しかし、一般的な急速充電器の設置費用は、工事費も含めて1台あたり700万円程度です。つまり、多く見積もったとしても、3台で3000万円ほどで設置できるはずです。それに対して、今回計上された費用は一般的な設置費用の5倍以上となっており、非常に高額です。
< 設置費用が高額になる理由>
今回の充電器設置費用が高額になる原因は、旧市庁舎跡に新しく設置される雨水貯留槽を避けるため、電源ケーブルの配線が異常に長くなってしまうことです。ケーブルは、市庁舎の高層棟から低層棟を経由し、地中を通って北側の充電器設置場所まで配線する必要があります。この複雑な配線ルートにより、工事の手間と費用が大幅に増加しているのです。
<補助金の活用ができない問題>
さらに、急速充電器を設置する場合、国のクリーンエネルギー自動車普及促進に向けた補助金制度があります。しかし、今回の充電器整備スケジュールは補助金の要件を満たしておらず、補助金の活用ができません。補助金を活用することで、市の負担を軽減し、より多くの急速充電器を設置することが可能であるのに、それが実現しないのは非常に残念です。
<より効果的な充電器設置の提案>
私は、市民の皆さまに広く急速充電器を利用していただくためには、莫大な費用をかけて3台分の充電器を設置するのではなく、多くの公共施設、例えば区役所や図書館、公民館などに分散して設置する方が効果的だと考えています。これにより、市民の皆さまが身近な場所で充電器を利用できるようになり、EV車の普及啓発にも繋がります。また、防災の観点からも、広域に設置することで災害時の備えにもなります。
<議案採決結果>
以上の理由から、私は議案第66号について反対を表明しましたが、議案は賛成多数で可決されました。
今後も市民の皆様の税金が適切に使われるよう、引き続き注視してまいります。皆様のご意見をお寄せください。
討論の映像はこちらからご覧になれます:
https://chiba-city.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=853
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