応用問題の中の基本に気づくこと。
2024.07.13 01:00
6年生の反復演習量は
他の学年の追随を許さないほどの
量を誇ります。
もともと量的演習が不足していて、
課題の対象化もままならない
学習状況でしたが、
それを克服し、内容を
俯瞰できる子が
増えてきています。
次なる課題は、
「分かってないのに
解き直して間違える」の
悪習慣を取り除くことです。
結局、学習というのは
理解こそが重要であり、
同じミスをいかに
繰り返さないか?というところに
目が向いて、演習量を
極力少なく、解ける問題の幅は
増えてゆくような状態に
仕上げてゆかなければなりません。
しかし、反復練習のプロセスを
無視していきなりここに
ジャンプしたところで
細かいエラーはなくならず、
物事には手順が必要なのです。
量を一旦抑えて、
向き合い、理解する時間、
分析する時間を増やしてやることが、
次のステップです。
ここができて、かつ、量も
こなせるならば、もう
私から教える学習の
方法指導のほとんどは
終わったと言えます。
もうどの学校へ行っても
学習は成立しますし、
上位をキープできます。
さて、今日は数名応用問題に
着手して、手を止めてましたが、
解説のたびに、
「今の技術は基本問題のここ、
今の技術はトレーニング問題のここ、
今たりてないのはここの整理。」
などと、どこと関連しているのかを
翼に指摘してゆきます。
説明を聞いたら意外と簡単なのだ、と
きちんと反復している子はすぐに
気付きますが、私はそこに
気付かせたいのではなく、
全ての問題は、授業中に
教えてきた基本的な原理に
立脚しているということに
気付いてもらい、
応用問題に子どもを
繋いでゆくために必要な
観点を得てもらいたいと
思っているのです。