Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【ビッグプーリー&セラミックBB】回転抵抗低減の究極カスタム!?

2024.08.25 06:47
もっとバイクを軽く進むようにしたい!

もっと速く走りたい!

駆動音を静かに、スムーズにしたい!


そんな願望のある方に,

私の使うオススメのカーボンドライジャパン(CDJ)ビッグプーリーと、スギノのセラミックBBのご提案です。

しかし、サードパーティというものはデメリットも多々あります。

リスクを理解した上で、効果が大きく見込めるのであれば、

駆動系の回転抵抗を減らし、とても楽をできますよ。



【ビッグプーリー】

よく耳にするビッグプーリーですが、まずは一般的なビックプーリーのデメリットから理解していきましょう。


デメリット>>

・重量は重くなる(必要とされるチェーンの長さも長くなるため)

・駆動関係に初期不良が疑われるトラブルがあってもコンポメーカーの品質保証が受けられない場合がある

・シフト性能は絶対に低下します

・路面からの衝撃や振動に対しては弱い傾向があり、チェーンが暴れやすい

・チェーンが暴れやすいことでフロントギアからのチェーン脱落や、ギアとチェーンステー間でのチェーンの嚙み込みが起こるリスク増

↑CDJ ビッグプーリーキット SV
現在の販売価格:税込60,500円(ハイブリットベアリング仕様/通常カラー)

CDJ SVの使用感>>

・駆動音の低減

・転がり抵抗低減

・シフト性能の低下は僅か

という印象で、私も使用してみて大変満足しております。



シフト性能の低下は最小限に抑えられている印象です。

しかし段差を越えた際のチェーンのバタつきはやはり純正ケージを取り付けている状態と比較すると激しくなっていますね。

これはビッグプーリー全般的に言える事なので、グラベルやシクロクロス競技ではお勧め出来ないということですね。



【セラミックBB】

コンポメーカー純正品ではなく、サードパーティのBBとはどういうものなのか。

一般的なセラミックBBのデメリットも理解しましょう。

デメリット>>

・一般的に長持ちしません(例外あり)

・まともなBBは超高額

・低価格帯はゴミです


↑MB-608 (BSA) SUPER CERAMIC Ver.2

現在の販売価格:税込31,900円


スギノ SUPER CERAMIC BBの使用感>>

回転は軽くてとても良い印象で、不満はありません。

セラミックスピードよりはお安いですしね。(それでも高い)

特殊なつくりとしては、シールが二重構造で防水防塵性を高めているため、雨天時の使用に関しても耐久性が高いと言えます。

この特殊シール採用ため、メーカーより分解しないようにとの指示があります。分解してグリスアップもできなくはないのですが、古くなったり傷んでくるとプラカップが割れてしまったり、シールが切れてしまう可能性が高いので、当店でもグルスアップはあまり受けたくありません。

なお、私は使い始めて1年ほど経ち、土砂降りの雨の中では2回(距離にすると雨天走行で300km)走っていますが、未だにスムースです。

メンテナンスフリーなセラミックベアリングの中では価格と耐久性のバランスは良いのではないかと感じております。

回転の軽さだけなら他のメーカーのセラミックベアリングでもいいものはありますが、あえて「両方とも日本製」にこだわってみました。


セラミックがいいってわけではない>>

はじめにハッキリお伝えしましたが、低価格のセラミックBBは耐久性に乏しく、いっときの回転の軽さしか手に入りません。

長持ちするセラミックベアリングの代表例はカンパニョーロのCULTベアリングで、グリスを塗らなくても使えるレベルにあります。(無注油使用可能/カンパクランクにしか使えません)

玉の精度だけでなく、ボールレース側の素材と表面処理が他メーカーと全く異なります。

セラミックの弾性率の高さに対応するには、ボールレース側の耐久性も高めなくては使い物になりませんので、低価格帯のセラミックベアリングがゴミである理由はこれにあります。

球だけがセラミックに置き換えてあるだけではボールレース側がみるみる掘れていき、すぐにゴリゴリ感が出てしまうんですね。

コストを抑えるのであれば、シマノ外のスチールベアリングのBBで回転抵抗の低いBBを使うことをお勧めします。

ようは正直セラミックにこだわらなくてもよく、防水シールの抵抗の少ないスチールベアリングでも回転の軽さは発揮できますし、使用するグリスによっても抵抗値は変えられます。

問題は、シマノの純正BB(ホローテックⅡ対応BB)の回転抵抗が異常なほど重いことにあるのです。笑



つまり誰に勧める?>>

ここで重要なのは、ビックプーリーもBBも性能アップがどれほど見込めるのかです。

さらにリスクがあるのはデメリットにて申し上げた通りです。

それらを考慮すると、コンポのグレードとしてはシマノならば105グレード以下のユーザーは検討する必要はあまりないかと思います。

ちゃんとしたビッグプーリーは非常に高額のため、そのコストを払うのであれば、まずは純正品でのグレードアップを優先していただく方が安定した性能アップに直結します。

アルテグラ以上のグレードのコンポを使用されているライダーは検討してもよいかと思います。

そして、そこそこのコンポグレードをご使用されている方であっても、シマノ以外のSRAMやカンパニョーロをご使用中のユーザーの皆様にははっきり言って、微妙です。

というのも、

純正品でもそれなりに性能が高いからです。

転がり抵抗や静穏性もSRAM、カンパは非常に優秀です。

つまり近年のシマノコンポは、非常に駆動抵抗と駆動音がウルサイということです。

デュラだと9100系以降は駆動音や振動がとてもひどく、9000系以前のモデルにはなかったような「騒音」があります。

ディレイラーがシャドータイプになっていることや、チェーンの表面処理が悪さしているようにも推測できます。(他メーカーもシャドーと同様にB軸は動かなくなっていますけどね)

それにより、現在9200系を使用している私も、静穏性に大変優れているカーボンドライジャパンのビッグプーリーを使うことに至りました。

シマノしか使用されたことがないユーザーは疑問に思わないのかもしれませんが、本当にシマノの駆動音はうるさいんですよ。

(トータル性能についてはそれぞれのコンポメーカーでメリットデメリットはあり、何を選ぶかは好みの範疇です)

ちなみに私の使用するRD-R9250は初期生産モデルで、初期のディレーラーケージは・・・・具合があまり良くなかったため、このグレードアップの決め手になりました。

※現在RD-R9250のケージの品番はこっそりと変わってマイナーチェンジされています笑

なお、先に述べたようにシマノの純正ホローテックⅡBBは回転抵抗値を下げることよりも耐久性重視でつくられており、回転がとても重たいです。

また、ビッグプーリーはチェーンが暴れやすいためグラベルやシクロクロスには不向きのため、舗装路走行を行うロードバイクにお勧めします。(チェーンが暴れやすいのでフロントのギアチェンジは慎重に)


つまり、私は誰に勧めるかというと、、、

舗装路走行を目的としたロードバイクで、リアディレーラーがシャドータイプになってからのシマノアルテ・デュラを使用している方で、抵抗値低減や静穏性を向上させたいと思われている方へお勧めいたします。

サードパーティを使うことによるデメリットも考慮した上で、性能アップが多く見込めるのであればカスタムする価値があるってものです。

現在のシマノ12速コンポはとても変速性能が高いため、ビッグプーリー化することによるシフト性能低下を加味しても許せるレベルだと思いますよ。


なお、ビッグプーリとBBの双方をカスタムすると、顕著に効果が実感できますので、ぜひ両方同時にカスタムしてくださいませ!


当店でのご注文をお待ちしております♪

↓以下、重量比較

(左上デュラケージ、右上アルテケージ、左下CDJ SV、右下追加コマ数重量)