Let's Hug It Procjet
2024.07.13 22:47
最近はさすがに疲れているのか、患者さんの方から「先生、疲れているんじゃないですか」とか「いっぱい水飲んで,熱中症に注意してください」と言われる(苦笑)。こういう言葉が私の心をHUGしてくれている。
優しい人達だ。でも、大丈夫です。私は仕事が好きですから。時間外でも困っている人は診てるし。やはりいろんな人生があるのだし、若い患者は本当に夢を叶えてほしいし、死にたい人は絶対に死なせたくないし。
金曜日は東大大学院の講義だった。人は何故人を求めるのか・・といったことも話した。私達が最初に出会うは母の腕の中だ。私達そこで安心感、安全感、快をもらう。その感情記憶、体感記憶は3歳前なので映像記憶にはない。しかし、この感覚があるから、人は人を求める。手を繋ぐ、HUGする、愛し合う・・・・・・など、この感情記憶があって、何歳になってもそれを求めるからだ。
東日本大震災の時に、精神科医や心理師が心のケアと称して駆けつけたが、一番の彼らが求めていたのはHUGだったと聞いた。Hug プロジェクトなるものもあった。
私が大腸がんになって、もう人生終わりのような気持ちで、講義をした7年前、よく知る女医さがんが帰り際にやってきて「先生、HUGしてください」と言った。私は戸惑ったが優しくHUGした。しかし、今になって思うが、あの時、HUGして欲しかったのは、淋しく不安な私だったのだ、と思う。