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貧しい心の正体

2024.07.16 08:32


音声配信;KikuBlo♪


豊かさとは、、


と聞かれたとき、

10代までのわたしだったら即座に

お金がたくさんあること、と答えたでしょう。

子どもの間は、進路やら色々な場面で、

お友達と比べてしまったりして、、

親の経済力や価値観の影響に

嫌でも左右されますから。



親に、経済力があったら

留学させてもらえるのに

欲しいものを買ってもらえるのに

思い切り勉強できたのに

ピアノを習わせてもらえたのに

両親がもっと仲良くしてくれただろうに。。

家族がもっとハッピーに暮らせただろうに。。。

子ども心に、

両親がいつも不機嫌で喧嘩が多く

居場所がないような不安を感じるのは、

経済的な苦労が原因

だとばかり思っていました。




でも、どうやら少し違うみたい。。

ってことに、大人になるにつれて

気づいていきました。

裕福でも、

とうてい幸せそうにはみえないひとが

たくさんいることに。



今にして思えば、わたしは

とてものびのびと

感性豊かに育ててもらえました。


両親が元気で働き、子どもを守り、

美味しい母の手料理を食べさせてもらえて

人として大事なことを教えてもらえました。

暮らしに必要なことは最低限、

不自由させないように心をくだいてくれたこと。

父はとても気難しいけれど、間違ったことは言いません。

それに記憶力がとてもいいひとです。

母は真面目で優しい。手先がとても器用で

なんでも自分の手で作ってしまうひと。


ときどき家族で近くに遊びに出かけたり

身近にあふれる自然の中で遊んだり、

日常にある寺社仏閣やお墓参りに出かけたり、

祖父母宅に遊びにいかせてもらったり。

子どもらしくのびのびと育ててもらえたなぁと

感謝しています。


 


でも、世間はバブル景気に沸く一方、

まるで時代に取り残されるように、

父は仕事が思うようにいかず

足りない、与えてやれない、

というなんとも言えない情けなさや

焦燥感、悲しい気持ちで

暮らしていたのかもしれないなぁと

想像できます。



子ども達に何もしてやれなかった、

がいつもの母の口癖です。







この歳になって、実感することは


真の豊かさとは、

必要なものを必要なタイミングで

必要十分受け取ること


だと思う。


とすると、実は、両親もわたしたち子どもも

とても豊かだったのだなぁ、、と思います。

最初からすべてが与えられていた、

十分愛されていたんだなぁと思えるようになりました。



貧しかったのは、心の在り方だった。

貧しい心とは、感謝がない心のこと。



いてくれてあたりまえ

してもらってあたりまえ

与えてもらってあたりまえ

助けてもらってあたりまえ

うまくいってあたりまえ

親なんだから、あたりまえでしょう?と。




「思うようにならないのは、〇〇のせい。」

これこそが、

貧しい心の正体です。



どれだけ裕福でも

環境に恵まれていても、

わたしが幸せじゃないのは〇〇のせい

と、〇〇に色々なものを当てはめて

思っているうちは、

心はいつも貧しいままです。



”餓鬼”がついている状態です。



貪る心がはびこっている。

もらっても、もらっても、

まだ足りない

くれ、くれ、と求め続ける。

まるで砂漠で水を欲するようにです。




わたしは、”清貧”がいいとは言いません。

お金は潤沢にあるに越したことがありません。

お金があるって、実に有難い幸せなことだと

経験済みでわかっています。


身の丈に合うだけ、

一生懸命働いて、たくさん稼いだらいいし、

大いに出世して富を築けばいいと思います。

受け継ぐ資産があるなら、大切に受け継いで

守っていけばいいと思います。



でも、同時に、

豊かな心、感謝の心を育てることを

忘れてはいけません。

ここが一番難しいのです。



もらわなければ、わたしにはない。

という餓鬼の心を横において


いまあるものに感謝して

自由に夢を思い描いていい。

そのうえで、

自分が今できることだけに

意識を集中させていく姿勢に

切り替えていきたいものです。



餓鬼

わたしたちの心の貧しさに憑きます。



餓鬼が悪いのではありません。

感謝を忘れ、

誰かやなにかのせいにすることが

どうしても止まらないときは、

心に餓鬼がいるときです。



貧しき心の在り様に気づいて、

豊かな考え方、生き方に切り替えなさいという

気づきをもたらしてくれているだけです。



餓鬼という仏が

そのことを教えてくれています。



来月にはお盆を迎えます。

お施餓鬼が始まります。



わたしたちの心に住む

餓鬼を供養して

いまに感謝して豊かさを享受しようと思う

今日この頃です。




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Thank you for reading my blog.

Sofie KT.