12月21-22日 豊見城市→宜野座村→ 豊見城市→那覇市[せやろがいおじさん出演のお笑いライブ]→ 豊見城市(149km)
沖縄に着いてからの数日間は好天もあってか、日中はやはり暖かく、二人ともTシャツ姿だった。
その間、那覇市の南にある豊見城市の道の駅「豊崎」で、沖縄関係の本を読んだり、散髪したり買い物したりで、のんびりと過ごした。
道の駅「豊崎」は那覇空港からも近く、時折✈️飛行機のジェット音が鳴り響いたり、近くの高速道路の上を日の丸を掲げたお車が景気の良い音楽と共に横切って行ったり、夜は夜でラップ音(怪奇現象ではない)を響かせた車や、エンジン音がやたらと大きく地面スレスレを走るお車が集団でやって来たりするが、それを除けば広々としていて開放感もあり、極めて過ごしやすかった。
⭐️おすすめの道の駅認定⭐️ 道の駅「豊崎」
そして昨日は、久々の移動日。
辺野古の状況を見に行こうと本島を北上し、辺野古に最も近い道の駅「ぎのざ」にやって来た。
途中、コインランドリーに寄り道したりしながら、国道でのんびりと進んできたので、到着したのは夕方近く。
辺野古周辺を散策してみたが、あたりは暗くなり人気もない。
住宅街に迷い込み、通行困難に陥りそうだったので引き上げることに。
オリオンビールとミミガーで晩酌をして、早めの休息をとる。
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そして迎えた朝。素晴らしい快晴である。
道の駅は国道を挟んで向こうは海。
沖縄は時折、物凄い暴風に見舞われるらしいが、今朝は潮の香りがする穏やかな海風が吹いている。
沖縄本島には温泉♨️がほとんどなく、あってもスパのようなレジャー施設ものばかり。
当然値段もお高め。
しかし、この道の駅にはコインシャワー(3分間200円)がある。
この時期は海水浴客もいないので、他に利用者も見当たらず、気兼ねなく使用できて有難い。
朝シャンして、コーヒーを入れ、優雅なひとときを楽しむ。
⭐️おすすめの道の駅認定⭐️ 道の駅「ぎのざ」
ネットでニュースを見たりしていると、You Tubeの動画で辺野古問題を語る「せやろがいおじさん」の動画が目に留まる。
https://youtu.be/-6ecL1r-Bv8
(YouTubeチャンネル「ワラしがみ」参照)
彼は「リップサービス」のコンビ名で活躍中の大阪出身、沖縄在住のお笑い芸人 榎森 耕助さん。
普通の市民の目線から、時事問題についてのメッセージを発している。
バランス感覚も良く、共感できることが多く、ここ数ヶ月前から、周囲でも注目の的となっている。
「右と左の意見を踏まえた上で、辺野古以外で防衛力を保つ方法はないかという方向で議論しよう」
「対立が対話に変わったとき、この国にある政治のことを語るのはタブーみたいな空気感も変わっていくと思う」
「この国に住む人が、この国の政治について語るのがタブーなわけがない」
「辺野古の問題は民主国家としての在り方を問われている。沖縄の問題ではなく、日本の問題として考えよう」
と、ネットで簡単に出来るホワイトハウス宛の署名を呼びかけている。
彼の所属事務所や、その活動を調べていると、なんと‼︎
まさに今夜、その彼が出演するライブ「オリジンお笑いライブ・喜笑転決 vol.273」が、那覇市であるらしい。
辺野古に向かうつもりで、満を持して沖縄本島の南側から北上して来たわけだが、このライブは月一回のイベント。我々に残されたチャンスは唯一度きり。今日しかない。
逆戻りになるが、生のおじさんに逢いに行くことにする。
昨日は国道を走ってきたが、今日は高速を使って豊見城市に戻り、道の駅豊崎に車を停めて、路線バスと「ゆうレール(モノレール)」を使って那覇市内へと向かう。
会場の「てんぶす那覇」は、沖縄観光の名所である「国際通り」のど真ん中にある。
ビル内にある食堂でオリオンビールを呑み、ゴーヤチャンプルーで腹ごしらえ。
ライブは夜7時からで、我々は電話で予約だけしていたが、6時に会場に着き、チケットを買って並ぶび、6時半の開場を待つ。
会場のキャパは250人くらいで、開演までにほとんど満席になった。
お笑いのライブというのは二人とも初めてだ。
入場のときにアンケート用紙を配られる。
今日は、観客が出場者を採点するシステムになっているようで、100点満点で採点し、感想欄もある。前回(11月)のライブの採点結果も配られている。採点結果に基づいて次回の持ち時間(G1=5分、G2=3分、G3=2分)が決められる、というシビアなシステムだ。
しかも、平均点数が低い芸人は、次回の出演に際して別途オーディションが課されるとのこと。
初体験でいきなり採点とは、楽しみより先に少々気が重くなる。
イベントの主催は「オリジン・コーポレーション」という、沖縄のお笑い芸能プロダクション。
お目当ての「リップサービス」は、過去の成績 前回のライブでは最高点を獲得し優勝。みごと4連覇を果たし、今回もG1としてトリを務める。
ウェブサイトによると、所属芸人は20組。
余談だが、沖縄には他にも「演芸集団FEC」「よしもとエンタテインメント沖縄」があるそうだ。
ライブの前振りは「しんとすけ」というコンビだ。
日光江戸村でもそうだったが、ライブは観客のリアクションが命。
いかに観客をリラックスさせ、笑いのスイッチを入れる事が出来るかにかかっている。
芸人の前振りとは、趣向を凝らした観客側の声出しの練習なのだ。
さすがに本業、観客を乗せるのが上手い。
前の方には特に熱心なファンがいるらしく、いい感じで声を出している。
最初に大喜利のようなコーナーがあって、次に持ち時間の短い方から、G3・G2・G1の順で新ネタを披露する。漫才ありコントありで計18組。なかなか面白かった。
大トリの「リップサービス」は、時事ネタを交え、慣れた感じで安定したクオリティ。
二人揃って高得点をつけた。
ライブは2時間ほどで終了。
年末プレゼントということで、芸人たちが載ったカレンダーを一人ひとり芸人さんから手渡しでもらい、温かい雰囲気に包まれ、会場を後にする。
「せやろがいおじさん」は、やはり人気で、入り口前方でお見送りに出ていたが、残念ながら声はかけられず。
ネット上では、誹謗中傷も見られるようだが、どうか負けずに活動を続けて欲しい。
最近、大阪や東京からもお呼びがかかるようになってきたというから、全国ネットの番組に登場する日も近いかもしれない。
帰りは、モノレール「牧志駅」そばのバス停から終点の道の駅「豊崎」までバスで車まで戻る。
道の駅の目の前にバス停とは、まさにドア・トゥ・ドア。
帰宅?すると、周囲は4、5台の車が停車するのみ。
昼間の賑わい振りが嘘のよう。やんちゃな走り屋さんの姿もない。
今夜は静かに眠れそうだ。