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「宇田川源流」 今更バイデン大統領に「撤退勧告」をだすアメリカ民主党の醜態

2024.07.17 22:00

「宇田川源流」 今更バイデン大統領に「撤退勧告」をだすアメリカ民主党の醜態

 アメリカの大統領選挙が、前代未聞のことになっている。アメリカの大統領選挙は、基本的に、共産主義者や社会主義者を大統領にしないことから、共和党と民主党の二つの政党からしか立候補できないようになっている。それ以外の立候補者は、有効な署名を行い選挙管理委員会に提出するということになり、そのことによって共和党や民主党に匹敵する支持率があるとというようなことになっている。

その二つの政党は、やはり民主主義の原則に従って、各々の政党によって「予備選挙」を行い、政党の代表を決める。この制度があまりわかっていない人がいるようなので、日本の政治に例えて言えば、各政党に自民党で言えば「総裁選」が、そして民主党などで言えば「代表選挙」があり、その各々の政党の代表が立候補して、国民の直接選挙によって行われることになる。

ただし、アメリカの場合は「合衆国」なのであり各州が一つの国家のような形になっている。そのことから、各州で選挙を行い、その各州に「人口比によって選挙人」を起き、各州の代表の総取り製ということになっている。ある意味で、各州の州知事を決めるような形であるが、一人ずつだと人口比にならないので、その州に人口比で票数が振り分けられると異様な形なのではないか。

このようなところから、ロサンゼルスやサンフランシスコなど、票数が多い州と、テキサス州やペンシルバニア州、オレゴン州などで、あまり票数が少ない所では扱いの差があるかのような形になっているが、一方で、この制度が民主主義として最も良い「直接選挙」であるとされている。まあ、厳密に言えば、選挙人がいるのであるから、間接選挙であるが、実質的には直接選挙と同じということになる。

さて、今回の大統領選挙では、4年前と同じで、共和党はドナルド・トランプ前大統領、一方で民主党は現職のジョー・バイデン大統領の戦いになっている。

さて、その前代未聞の内容というのは、民主党の予備選挙でバイデン大統領が勝利したのであるが、先日の直接討論会以降、その民主党のバイデン大統領に「撤退圧力」が掛かっているという。

米民主議員が「撤退を」直言

 【デトロイト(米ミシガン州)時事】米民主党下院ヒスパニック議連のレビン議員(カリフォルニア州選出)は12日、バイデン大統領(81)と同議連のオンライン会議で「有権者と国のために退くべきだ」と述べ、選挙戦からの撤退を直接求めた。バイデン氏は年齢に関する懸念に理解を示した上で、「だからこそ私は現場に出て、しっかりしている姿を人々に見せる必要がある」と語った。

 民主党ではこれまでに約20人の議員がバイデン氏に出馬辞退を要求しており、今後さらに増える見込み。下院トップのジェフリーズ院内総務は11日、非公式にバイデン氏と会談し、党議員団の懸念を伝えた。ただ、バイデン氏は主要議連と会議を重ね、選挙戦継続への支持を呼び掛ける方針だ。 【時事通信社】

2024年07月13日 08時20分時事通信

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-3202265/

バイデン大統領「党大会で私に挑戦しろ」 民主党内で広がる“撤退論”に対決姿勢鮮明 民主党に分裂のリスクも

 アメリカのバイデン大統領が撤退論に徹底抗戦の構えです。民主党内で大統領選からの撤退を求める声に対して、「党大会で私に挑戦しろ」と挑発しました。

 民主党の中では、バイデン大統領の大統領選からの撤退を求める声がじわじわと広がり続けています。

 ワシントンポストによりますと、これまでに9人の議員が撤退を求めました。

 9日には民主党の下院議員の会合が予定されていて、撤退を求める声はさらに広がる可能性も指摘されています。これに対し、バイデン氏は8日、“撤退論”への対決姿勢をむき出しにしました。

 「民主党内の“エリート”にいらいらしている。私が選挙戦を続けるべきでないと思うなら、対抗して大統領選に立候補しろ。党大会で私に挑戦しろ」

 バイデン氏は8日、テレビ番組に電話で出演。怒りをあらわに挑発しました。

 さらに、SNSには民主党の議員に送った書簡を公開し、「候補者を決めるのは有権者だけだ」と指摘。自身が予備選挙で87%の票を得た正当な候補者だと強調しました。

 バイデン氏としては、選挙戦の継続は揺るがないという姿勢を示すことで、党内の撤退をめぐる議論に終止符を打ちたい考えです。

 ただ、撤退を求める声が収まらなければバイデン氏との正面衝突は避けられず、民主党は分裂状態に陥るリスクが出てきています。

7/9(火) TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/43f7dec2c422abe852e5371c4107ba5b9cffbd7e

 実際に、討論会の映像はリアルタイムではないにしろ、見たことは見た。それにしてもバイデン大統領はあまりにもひどい。

まず、バイデン大統領は実績を誇るものが何もない。実際に、アフガニスタンの撤退などはあまりにもひどいもので、平和裏の撤退戦であったのにアメリカ軍人の中から犠牲者が出るというような状況になってしまっている。軍隊に関していえば、バイデン大統領の就任期間中に、日本でも有名なロシアのウクライナ侵攻が行われ、また、中国はより一層覇権主義をあらわに出して台湾に対して軍事的な威圧を強く出している。また、イスラエルとハマスは宣戦布告をする戦争になってしまい、また、ISホラサン州のてろがあり、アフリカでは、スーダンやニジェールなどクーデターや政変が多く起きているということになっています。民主主義の選挙で政権が交代するのではなく、軍事で政権が交代し、また内戦が起きているというような状況になっているのです。ある意味でアメリカの「世界の警察」としての影響力が失われているということになるのではないか。

まさにバイデン大統領が国際的にアメリカの大統領として影響力を持てなくなったということであり、指導力が欠如していた。国内に関しても、移民政策は結局トランプ前大統領が行った内容と同じであり、あれだけトランプを否定していたにもかかわらず、同じことをしているということになる。結局「バイデン大統領がオリジナルで何かを行った」ということはないのではないか。このような意味ではある意味で日本の岸田首相に近い感じである。

それでも、トランプ大統領は、退任がスムーズに行われず、議会占拠などの事件が起きてしまった。そのことから、訴訟の被告人になっており、そのことがバイデンの唯一の攻撃材料になっていた。しかし、バイデン大統領に関しても息子のハンター・バイデン氏が刑事被告人になっており、そのことから「一本槍」のトランプ裁判もあまり武器にならなくなってしまっている。

そのような状況から、「討論会」では精彩を欠き、また老人性痴呆であるかのように、途中で議論がかみ合わなくなりまた、言語が不明瞭になったりと、酷い物であった。

しかし、、今更ながら「撤退」を民主党が主張しても、一方で、「民主党は民主党の党員による予備選挙でバイデンを選んでいる」という事実を忘れてはならない。「負けそうだから変わってもらう」というような話しは、逆に「アメリカ民主党は、普段からバイデン氏のこのような性質や、老人性、または政治的な援助をしていないし、バイデンの事をわかっていない」ということになる。逆に言えば、「民主党の人々は、そもそもアメリカや世界の政治に関して関心を持っていない」ということになるのである。

今回は「撤退」を要求すればするほど、「民主党の支持率が下がる」という現象になる。今のままバイデンが候補ならば「バイデンという人物が悪かった」ということになるが、変えてなおかつ敗北するようなことがあれば「民主党そのものが混乱し、そして、民主党そのものの支持率が悪化する」ということにつながるのである。

バイデンという人物を予備選挙で引きずりおろすことができなかった。それだけ政治に無関心でバイデンへの支援体制もない。これが民主党の政治なのであるということなのであろうか。

日本の民主党の、鳩山首相がだめだとなった時に、同様の行いをし、そして徐々に支持率を失って今に至っている。アメリカはどうなるのか。この先が注目である。