[見どころ!]鈴木雅弘 vs.宇津木秀
7月19日(金)後楽園ホール
東洋太平洋ライト級タイトルマッチ
王者・鈴木雅弘(角海老宝石)
vs.
挑戦者・宇津木秀(ワタナベ)
鈴木=1995年7月11日、東京都出身の29歳。右ボクサーファイター型。戦績:12戦10勝(7KO)1敗1分
宇津木=1994年5月6日、埼玉県出身の30歳。右ボクサーファイター型。戦績:14戦13勝(11KO)1敗
舞台は日本から東洋太平洋へ
2年5ヵ月ぶりの再戦
今年1月に東洋太平洋ライト級王座を獲得した鈴木が元日本同級王者の宇津木を迎えて初防衛戦に臨む。両者は2022年2月に日本王座をかけて対戦し、宇津木が9回TKO勝ちを収めている。鈴木がリベンジして王座を守るのか、それとも宇津木が再び勝利を収めて戴冠を果たすのか。
鈴木は90戦64勝(21KO)26敗のアマチュア経験を経て2018年11月にプロ転向。わずか6戦目で永田大士(三迫)を破って日本スーパーライト級王座を獲得した。6日後に王座を返上後してライト級に体重を下げ、挑戦者決定戦を経て宇津木との王座決定戦に臨んだ。しかし、4回にダウンを喫したすえ9回でストップされた。昨年10月、フィリピンで行われたロルダン・アルデア(フィリピン)との東洋太平洋王座決定戦は引き分けに終わったが、今年1月の再戦では82秒TKO勝ち、王座を獲得した。左ジャブで切り込み、力強い左右フックを顔面とボディに打ち分けるスラッガーだ。
宇津木は108戦81勝(23KO)27敗のアマチュア戦績を残し2018年3月にプロデビュー。7戦目で鈴木に勝って日本ライト級王座に就いた。2度の防衛を果たしたが、昨年4月に仲里周磨(オキナワ)に3回KO負けを喫して王座から陥落。8ヵ月後、5回TKO勝ちを収めて再起を果たし、今回の試合に繋げた。こちらも左ジャブを攻撃の起点にして左右のコンビネーションで攻め込むスタイルで、80パーセント近いKO率が示すとおりパンチ力がある。
このところ相手国での試合や戴冠試合を含め4戦3勝(3KO)1分けと勢いを取り戻している鈴木に対し、宇津木は仲里に敗れたあとの再起第2戦となる。近況は鈴木が勝るが、宇津木には2年5ヵ月前の完勝の手応えが残っているはず。そのアドバンテージをどう生かすか。総合力では差がないだけに先手を取った方が断然有利になることは間違いない。まずは序盤の左ジャブの突き合いに注目したい。(原功)