「インティマシーをデザインする」登壇のお知らせ。
いつもお世話になっている哲学者の鞍田崇さんにお誘いいただいて、年明け1月9日に明治大学にて少しお話をさせていただくこととなりました。もぐり大歓迎とのことですのでお時間があいましたら遊びにいらしてください!
「インティマシーをデザインする。」と題された連続講義の一日になります。なんの話をしたものか。ぼくらの日々の話をつらつらと話すことになりそうです。2018年のまとめと2019年の想いをお話できたらなぁ。と考えております。(当日はぼく一人で上京の予定です)
【日時】1月9日 17:10~18:50
【場所】明大駿河台キャンパス(御茶ノ水)リバティタワー1075教室(7階)
コーディネーター:鞍田崇
~以下、鞍田さんの投稿の転記です~
「インティマシー(親密さ)は、たしかに主観的な情動と私的感覚の規模全体を常に著しく強化し、豊かにする。しかし、この強化は、必ず、世界と人びとのリアリティにたいする確信を犠牲にして起こるものである。」
― ハンナ・アレント『人間の条件』
アレントはインティマシーをもっぱら私的領域の事柄とし、公共性とリアリティの欠如として位置づける。だが、はたしてそうなのだろうか。
といって、彼女の指摘が間違いだといいたいのではなく、むしろ、ことの繊細さをあらためて肝に銘じたく。
翻って、自分たちの日常をふり返れば、生活も社会も、とめどなくリアリティが浮遊し希薄化しつつある。そんな中で、私的か公的かの別なく、遠く離れたリアルへの「近さ」を回復する入り口として、インティマシーという感覚が手がかりとなるのではないか。そうなりうるとするなら、問われるべきインティマシーとはどのような情動、どのような体験をいうのか。考えたいのはそこで。
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いよいよ明治も秋学期。今年も、インティマシーについて考えます。
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例年どおり、本学のオムニバス講義の一環ですが、すでに4年目ということもあり、ゲスト講師には新たな面々もお願いしました。もちろん、モグリ歓迎はかわらず。関心ある方は、どうぞ気軽にいらしてください。
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インティマシーをデザインする
(環境人文学 II)
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毎週水曜 17.10-18.50
明大駿河台キャンパス(御茶ノ水)
リバティタワー1075教室(7階)
コーディネーター:鞍田崇
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◎ 概 要
現代社会のひずみを克服し社会を変革する道筋を考えるのが,「環境人文学」のねらい。人々を社会変革へと誘う駆動力となるものとして,春学期には,地域社会に寄せられる共感の深化とともに確立される「ローカルスタンダード」に注目しましたが,本学期は,そもそもなぜいま共感なのかについて,「インティマシー」という感性を手がかりに考えます。現代では,社会にせよ個人生活にせよ,ともすると他所事・他人事になってしまいがち。それらをあらためてリアルなまなざしのもとに我が事として取り戻す契機となるのがインティマシーです。辞書的には「親密さ」と訳されますが,むしろ「いとおしさ」という方がふさわしい。そうした感性を培うにはどうすればよいのか,そもそもインティマシーとは何なのか。本講義では工芸,デザイン,アートなど,具体的な表現に携わる方々とともに,「よみがえらす」「ひもとく」「よりそう」「ふりかえる」「ふみだす」という五つのふるまいから考えます。
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◎ スケジュール
# 1 : 0926
【プロローグ】 いまなぜインティマシーか
テキスタイルデザイナー
須藤 玲子
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# 2 : 1003
【よみがえらす①】 あらためて手と心の関係について
ヒロコレッジ 代表・アーティスト
高橋 理子
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# 3 : 1010
【ひもとく①】 「かわいい」をひもとく
明治大学 情報コミュニケーション学部・准教授
Kyoko Koma
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# 4 : 1017
【ひもとく②】 アートプロジェクトをひともとく
アーツ前橋・館長
住友 文彦
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# 5 : 1024
【ひもとく③】 時代の感性をひもとく
マガジンハウス・POPEY編集長
松原 亨
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#6 : 1031
【よみがえらす②】 うるし なおし
漆芸家
河井 菜摘
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# 7 : 1114
【よりそう①】 愛される建築へ
o+h 共同主宰・建築家
大西 麻貴
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# 8 : 1121
【よりそう②】 地方で建築の仕事をするということ
水野製陶園ラボ ・建築家
水野 太史
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# 9 : 1128
【ふりかえる①】 ひとが振り返るとき
書家
Kasetsu 華雪
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# 10 : 1205
【ふりかえる②】 次の伝統へ
専修大学文学部 日本文学文化学科・教授
濱崎 加奈子
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# 11 : 1212
【ふりかえる③】 飾ること 纏うこと
matohu 共同代表・ファッションデザイナー
堀畑 裕之
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# 12 : 1219
【ふみだす①】 社会を変えるコミュニティ・オーガナイジングとは?
コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン/共同設立者
鎌田 華乃子
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# 13 : 0109
【ふみだす②】 民藝をノイズ化する
やわい屋・店主
朝倉 圭一
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# 14 : 0116
【エピローグ】 カウンターとしてのマジョリティ
graf 代表・クリエイティブディレクター
Shigeki Hattori