2024.7.17~18 鳥海山&鶴間池
令和6年 7月17日(水)~18日(木) 参加者:6名 ガイド:真鍋雅彦
宿泊:鳥海高原家族旅行村
初 日:鳥海山麓荒木橋~鶴間池~カンスケ坂~のぞき~公園道路~荒木橋
二日目:滝ノ小屋口~八丁坂~河原宿~あざみ坂~伏拝岳~七高山ピストン
一泊二日で鳥海山の麓と高山を歩いてきました。初日は午後から登山道と公園道路を利用
して鶴間池を周回です。荒木橋からの登山道はブナの二次林が続き、林床はササに埋め尽く
されていて、公園道路からは想像しがたい美林が広がっていて、原生林に包まれた鶴間池も
綺麗でした。池からのぞきまでのカンスケ坂は急登で登りがいがありますよ。途中セミの羽
化や三大毒草のドクウツギなど普段見られないものも観察できて宿で一夜を明かしました。
17日は雨雲の動きを想定して出発時間を遅らせて出発です。時々降る雨にカッパを脱ぎ着し
ながら、河原宿まで高山の花々を愛でながら、視界はなくても爽やかに登ることができまし
た。心字雪渓も久々の雪の感触を楽しみながら登り、ヨツバシオガマやマルバシモツケなど
の群落に癒されながらあざみ坂に突入です。急登のこの坂は暑い日はバテテしまいがちです
が、今回は暑さは心配いらず、周りを見渡せばハクサンシャクナゲが満開で“シャクナゲ坂”に
名前を変えたらというほどに見事でした。順調に標高を上げるとともにこの頃から雨脚と風
が強くなって、濡れ始めた体も冷え始めてきました。伏拝岳から外輪はチョウカイフスマに
イワブクロ、イワギキョウにホソバイワベンケイソウなどの群落が綺麗ですが、ゆっくりも
していられなく、ますます強くなる風雨に七高山止まりに予定を変更して2,230ⅿにたどり着
きました。いつも賑わっている七高山には誰一人もいなく、我々も早々に引き返すことに。
ここまで来られたのが不思議なほどでした。そして下りにかかると、登山道には雨水が川の
ごとく流れ出ていて、一向に止まない雨は激しさを増して沢に流れ込んでいきます。穏やか
だった河原宿を流れる川は、川幅が広がり波打つ川面になり勢いを増して白糸の滝に流れ込
んでいきます。その白糸の滝の下にたどり着くと元々徒渉地点の登山道はいくつもの方向か
ら流れ出る水に溢れ、どこが登山道かも分からないほどに。あちこち探りながらも結局はザ
ブザブ川を渡り切って安堵しました。予想以上の天気の急変があったこと、未明の一時的な
豪雨があったことなど、雨水が溜まり流れ出やすい状況になっていたようです。9時間の行程
で帰って来ることができて、最後に靴下を絞り笑顔で終わることができました。「こんなに
濡れたのは初めて」と言いつつも「達成感があった!」などと、いつもながらエコプロ会員
さんは前向きで、頼もしさを感じました。