ペットも猛暑から守る対策を|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信2024年7月号(35号)
川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!
今回は、くり返しになりますがペットの熱中症についてのお話です。
ペットも熱中症になる
熱中症で救急搬送される人が続出しています。電気料金の値上げでエアコン使用を控える人が増加しているという統計もあり、特に高齢者世帯宅を訪問の際、対策に苦心される介護関係者も多いのではないでしょうか。
ペットも熱中症にかかります。屋外はもちろん、人と同様に屋内でもリスクがあります。訪問先のペットに以下の症状がみられた場合、すぐに飼い主さんに知らせ、動物病院に連絡するように助言しましょう。
・明らかに体温が高い
・呼吸が荒く、よだれが多い
・ぐったりしている
・けいれん、嘔吐、意識障害
ペットが熱中症になったら
熱中症のペットには、一刻も早く体温を下げる応急処置が必要です。
・全身に常温の水をかけて(冷水は避ける)、ぬらしたタオルで包む
・涼しい場所に移動し、鼠径部やわきの下などにタオルでくるんだ保冷剤を
当てて冷やす。
・水を飲めるようなら与える。
ペットの熱中症を防ぐためには、適切な温度管理が欠かせません。市販のペット用冷感グッズや、凍らせたペットボトルなどを積極的に利用し、ペットが涼める環境を整えます。ペットの世話が行き届かなくなりがちな高齢者だけでなく、ペットだけの留守番が多い家庭でも対策は必須です。
豆情報:日中の散歩は厳禁です!
12号で熱中症について取り上げた際、可愛がっていた愛犬を猛暑の日中に散歩させて死なせてしまった高齢者のケースを紹介しました。愛犬との散歩が習慣であっても、夏の日中は人もペットも危険な状況です。涼しい朝夕の時間帯を勧めましょう。
かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2024年7月号(35号)
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