②「健診で血圧が高いと言われたら?」
2024.07.20 04:06
収縮期140~160mmHg /拡張期90~100mmHgの血圧レベルの人はⅠ度高血圧と分類され正確な診断の上で、治療が必要となります。この血圧でも望ましい血圧レベルの人と比べて、約3倍、脳卒中や心臓病にかかりやすいことが分かっています。減量、適度な運動、節酒、減塩、野菜を多く食べるなど、生活習慣の改善が必要です。
ご自身で生活習慣の改善に取り組まれる方法や特定保健指導を活用する方法、保健センター等で健康相談や保健指導を受ける方法等があり、これらを実行した上で、おおむね1か月後にかかりつけの医療機関で再検査が勧められています。ただ、脳・心血管病、心房細動、慢性腎臓病、糖尿病などの危険因子を併せ持つ人は、高血圧単独の場合より血管障害を起こす危険がぐんと高くなるので速やかに医療機関を受診することが必要です。
このため健診結果の血圧の数字だけで受診を決めることは危険であると言えます。複合的なリスクの積み重ねがあれば早急な治療が望まれる場合もあります。 健診結果に矢印が多く、どれが大事なのか判断に迷うことも多いかと思いますので、まずは健診結果にコメントが多い場合はお気軽に近くのかかりつけ医に結果を持って行き、ご相談していただくことをおすすめします。
我々かかりつけ医は、皆様が安心して健康に過ごせるためのパートナーとして地域で活動しています。お気軽にご相談して頂けましたら幸いです。 (木村 新)