7月の車座会議 ~ナラティブを聴こうの会~
こんにちは! 櫻井(優の方)です。
今日は7月21日に行われた車座会議、ナラティブを聴こうの会の模様をお伝えします。
社会学や文化人類学界隈では近頃流行りの? ナラティブなので、ご存知の方も多いかと思いますが、ナラティブは個人の体験をベースにした語りですので、語りの事実内容をそのままブログでお伝えすることは差し控えたいと思います。
今回は登壇のお三方、山崎美波さん、星和磨さん、半沢まどかさん(登壇順掲載)それぞれのお話を私がどのように受け取ったかを中心に、それぞれの語りの雰囲気をお伝えしていこうと思います。
まず、バランスのいい三人だなあ、というのが聴き終わって最初に抱いた感想でした。
どのあたりにバランスの良さを感じたのかと言えば、行動の基軸と他者(社会)への視点が三者三様だったところにあります。
ひとり目の登壇者、ミナミさんの感覚(もはや嗅覚)をもとにした行動は、その行動の重要な要因となっている、情熱をもって周囲とコミュニケーションを取り、その熱量のまま突き抜けていく、爽快といっていいほどの行動力が魅力的でした。
そして視線は、友人など近しい存在に置かれつつも、常に前を見据え続けている、その視線のなかにも行動と同じ情熱がブレずに宿っている、語りのなかからそのような熱意を感じました。
一方、ミナミさんとは真逆のスタンスのカズマさん。これはおかしい、と思う事柄に出会うたび、それまでの自分を解体して(それまでの自分が崩れ落ちて:本人談)思考と言語化を繰り返し、次の行動に繋げていく。
その視線は「自分を介した目の前の一人」を通して社会へ向かいながらも、一点ではなく、相互に行き来しながら思考と言語化に還元されていく。そうして思考と行動に相違があるか、自分を(そして他者を)捉え直し続ける真摯さは、静かな語りのなかに、青い炎のような温度の高さを感じました。
そして最後の登壇、マドカさん(以下マドカッパ)は、若者会議の第一期メンバーでもあったりと、ナラティブではなくても彼女のお話を聴いたことがある方は多いかもしれません。
マドカッパの語りに説明はいりません、というのが真っ先に出る感想です。彼女の行動はパッションです。もう言語化とかそういう語りは必要ないので、パッション100%に振り切って「私はこれに感情が揺さぶられたんです、このデータを見てください!」のようなものを見たいです。
恐らくマドカッパは、物事を目で見て捉えているのではなくて、全身の毛穴から吸収して感じ取っている、そんなふうに見えます。やわらかな雰囲気とは裏腹に、ひとつの行動指針に対する熱い思考や視点の多角さは、そういう吸収の仕方からくるのかなと思いました。
三者三様の魅力が伝わったらいいなあと思いながら、本当にすべての語りがおもしろかったです。その違いの大きさゆえに、自身の捉え方、経験、事象の切り取り方、伝え方、そのすべてにみなさんそれぞれの魅力があって、あっという間の前半の時間でした。
後半は三人の登壇者それぞれを囲って、感想や質問の時間。20分×2回という設定は、短い! どなたか一人のお話を聴きにいけない! というもどかしさはありつつも(時間の有限さを恨むしかない……!)語りのなかで気になったワードを直接聴けたり、ほかの人たちがどのように感じたのかを共有できたりと、良い時間でした。
最後の一言感想でカズマさんが言っていたように、大人になると手段ベースで繋がることが多いけど、価値観ベースで繋がるっていいな、本当にそう思います。
今回の車座会議ナラティブ会が、そんな機会のひとつになったらいいなと思いながら、また別の機会に語りのなかで気になったワードやトピックを携え、お話をする機会がちょこちょこあったら嬉しいな、そんなふうに思うナラティブ会でした。
とはいえ、ナラティブは話す側も聴く側も知らぬまに疲れがたまり、終わってからどっと体に出たりしますので、ご参加のみなさま、水分をたっぷりとって、たっぷり休んでください。
私もミナミさんの仰っていたサウナに行って、整えてこようかな。
それではまた、次回9月24日(火)の車座会議でお会いしましょう!
以上、優がお伝えしました。
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