めまいの方の短期調整
ども、久しぶり、泰心堂ことからだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次です。
顧客の許可が下りましたので、本日は症例紹介。
めまいのクライアントの例ですね。
ああ、泰心堂では顧客を患者(Patient:耐え忍ぶもの)ではなく、クライアント(Client:依頼者)として扱っていますのでお間違いないようにお願い致します。
さて、今回のケースは全12回。特殊調整ケースです。
今回の特殊調整は、小松式高麗手指鍼術(KHT)をベースに泰心堂の微調整を加えています。
小松式高麗手指鍼術については石神井公園駅側の小松鍼灸院 小松隆央先生のところに問い合わせください。
今回の基本施術構成
1.(カイロプラクティック系器具)ソフトブロックによる頭蓋・脳脊髄液循環調整
2.KHT 頭部七鍼(相応療法)+五治処方(気脈調整)+基本方(内蔵調整)
3.徒手による頭蓋・脳脊髄液循環調整
これだけです。
特に秘密ではないのですが、一部某協会などのライセンスにかかわりますので、具体的なやり方については施術者の方などは各人でお調べください。
全12回 期間にして4か月。めまい、嘔吐感、下肢無力感消失の上で半年以上たった現在においても再発なし。
一応、解説できる範囲で補足を加えると
相応療法
:相応領域=体の各部位と対応する領域、その領域に対して鍼または灸をすることで、反応を促す療法とその用語。
五治処方(気脈療法)
:通常の鍼灸、経絡治療など”体鍼”における本治方あるいは全体調整(?)に相当。KHTにおいては手気脈に対して調整を加えるので気脈療法とも。
※泰心堂においては、その解剖学、生理学的な性質に基づき、クラニアルテクニック=頭蓋調整術を重視しています。
う~む、乱暴な書き方すると
1.「あたま(の状態)が悪いと、体の状態を把握できない。」
2.からだは常に(マシな)状態を維持しようと努め、またその機能を有する。
3.欠損などを伴う手術を除き、この機能を利用してからだの自己修復・調整を促すことが医療の目的である。※この機能のことを自然良能、自然治癒力などという。
4.この機能は、脳により無意識化で制御されている。
5.すなわち頭の機能が低下している状態ではうまく働かない。
6.施術を通じて頭の機能低下状態を解除されるように促すのが効率的である。
こんな感じでしょうか。
ちなみにですが、自然良能は明治・大正あたりの”霊術”などで用いられていた言葉。自然治癒力はみなさんご存じだとは思いますが、ヒポクラテス「自然は最良の医である」やマックス=ノイブルガーの『自然治癒力学説史』(1926)などがもとで、東洋医学の用語では本来ありません。