2024/11~2025/5 旋法の講座(全5回)
ジャルダン デ ミュージシャン ~開園20周年を記念して~ 第2弾
① 2024年11月23日(土祝) 16:00~20:00 オンライン+ジャルダン
② 2025年3月20日(木祝) 16:00~20:00 オンライン+ジャルダン
③ 2025年5月3日(土祝) 10:00~17:00 ジャルダン
④ 2025年5月4日(日) 10:00~17:00 ジャルダン
⑤ 2025年5月5日(月祝) 10:00~17:00 ジャルダン
【受講料】①② 各5,000円、③④⑤ 各10,000円、4回以上受講の場合は割引あり
【講師】ジャン=イブ・エモ Jean-Yves Haymoz
元リヨン国立高等音楽院 古楽科主任、ジュネーヴ高等音楽院 古楽科教授
講師からのメッセージ
西洋音楽の旋法の話は大変複雑なものです。少し軽く考えてしまいがちなのですが、実は現在の調性の話に「訳し」たり「おきかえ」たりするだけでは、昔の旋法を理解するには不十分なのです。複雑になるのは哲学、美学、音楽、共通の概念といった事柄がからみ、しかも、それらが時代とともに絶えず変化しているからです。
ひとつの時代のこれらの事柄が、そのスタイルの音楽作品を生み、今度は、その作品が次の時代の音楽家たちに影響を与えるのです。彼らが独自の美学を持ちながら作品を生み出していても、影響を受けています。ですから、それぞれの時代のいろいろな考え方を理解するのと同時に、そのスタイルの音楽作品のアナリゼーションもしなくてはなりません。
この講座では、昔の理論家としてボエティウス、グイド、ザルリーノ、グラレアヌスに触れ、現代の理論家としてマイア、ソルニエ、シュナイダー、パワーズにもふれていきます。そして、8つの旋法、12の旋法がどのようにとらえられていたのかを、グレゴリオ聖歌の初期からバロック時代まで、声楽・器楽作品を通してみていきます。
※1 ①②はジャルダンに集まり、講師とオンラインで繋ぎます。録画配信予定
※2 各回、ジャルダンで参加できる人数は20名までです。超過した分の方はリモート受講となります。
※3 難しくて・・・という方や、復習したい方のためにサブゼミ(無料)を開く予定です。
【コース内容】
①2024/11/23(土祝)
問題点は何か。ソルミゼーション・音の表し方、ギリシャ哲学・中世の旋法に与えた影響。グレゴリオ聖歌における初めての旋法。ポリフォニー音楽との軋轢。
②2025/3/20(木祝)
いろいろな旋法。朗唱のcordと終止のcord。教会旋法とポリフォニー音楽。12の旋法。
※ cord (コルド) はある高さの音のことです。昔は弦をつまびいて音の理論を組み立てたので、今でもこの表現を使うのでしょう。
③④⑤2025/5/3(土祝)、5/4(日)、5/5(月祝)
これまでに触れた事柄を深める。理論と作品の食い違う点を見る。器楽作品を書くとき、先方の理論をどのように受け止めたのか。
国ごとの違い。旋法を”移調”すること(例えばGが終止の第2旋法)によって起きる問題。
教会音楽における昔の旋法と新しい感覚のデリケートな合わせ技。
”昔派”と”現代派”との架空の戦い。
すぐれた作品のアナリゼーション。
【問い合せ・申込み・会場】ジャルダン デ ミュージシャン
〒244-0802 横浜市戸塚区平戸2-28-16 いとう けい
fax: 045-821-4314 e-mail: ito.k.jdm@ezweb.ne.jp