ひぃお婆ちゃんの料理
クリスマスの2日後
ホームステイ先の家族と共にお宅訪問
日本のお正月と同じく
ひぃお婆ちゃんが沢山のお料理を
準備していてくれた
お爺ちゃんは
特別な日に相応しい
特別なシャンパンを振る舞ってくれた
1990年製造から28年間の長い熟成を経て
いざ!
黄金色のシャンパンは
それだけで歴史を感じる
まず、お爺ちゃんがティスティング
トレ ボン(美味しい)なんていう
簡単な表現は出てこない
きっと深い味わいなんだろう
次いで息子さんが味見
やっぱりトレボンではない
私にも注いでくれた
ワイン通ではないから
正直よく分からないけど
少し酸味のかった
やっぱり深みを感じた
アペリティフには
フランス南西部の名産
フォアグラのテリーヌ
家庭ごとにきっと味わいが違うんだろう
暫くして
大きな海老のボイル
各自のお皿によそわれ
自分でナイフとフォークで取り出し
ひぃお婆ちゃん特製のマヨネーズを付けて
日本でも、クリスマスディナーなんかで
たまに見かけるけど
実際にフレンチスタイルで食べることは
滅多にない
久しぶりの感覚で、まぁグサッグサッと
豪快にやるしかない
海老は日本では値段が高い
フランスでも同じでクリスマスの
特別メニューだと
台所では
お爺ちゃんのチキンカットが始まった
思わず写真を撮りに
丸ごとオーブンでこんがり焼かれた
美味しそうなチキンを
ササッと捌いていく
日本のお爺ちゃんが
仕入れた魚を捌いてい刺身にするような
力のいる作業は男の人の出番
そんな感覚かな
お腹の中から、大量のオリーブが
ポロポロとこぼれ始める
オリーブ大好きな私は
くれと言わんばかりに
思わず手の平を差し出す
トレ ショー アプレ
(すごく熱いよ、後で)
と恥ずかしいことに
子どものように「待て!」をくらう
オリーブはかなりしょっぱくて
チキンの味付けに一役かっていた
白ワインに赤ワインと共に
フランスの特別な日の
特別なお料理を味わう
贅沢な経験をさせて頂いた
チーズは食事の最後に食べる
大抵、数種類が出される
自分で欲しい量を切り分けて
自分のお皿に取る
私はチーズも大好物だけど
もうお腹は一杯
ほんの少しずつ全種類頂いた
どれも全く違う味を楽しめるのも
フランスならでは
最後の最後に
ひぃお婆ちゃん手作りの
大きなリンゴのケーキ
しっとりとして甘過ぎず
とっても美味しかった
日本で高齢者がケーキを手作りすることは
余程の趣味でない限りない
これがフランス
残念ながら
どこで写真を撮っても
黄色人種には不釣り合いだ