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土崎空襲を語り継ぐ 『土崎港(みなと)被爆市民会議』

土崎小6年生が土崎空襲を学ぶ

2024.07.25 08:15

 去る7月8日(金)、土崎小学校の6年生が土崎みなと歴史伝承館を訪れ、土崎空襲について学びました。動画「語り継ぐ土崎空襲」を視聴したのち、体験者の伊藤津紀子さんの体験証言に熱心に耳を傾けました。

 土崎小学校の正門付近(グランド入口)には「学童12名受難の碑(祈る永遠の平和)」が建立されています。土崎空襲では、土崎小(旧土崎国民学校)に在籍していた児童12名が被爆により命を落としました。わき腹を破片が貫通して亡くなった当時6年生の岩間久平君もその一人でした。6年生たちは、自分たちと同じ年頃の子どもたちが、爆撃による爆風、飛散する破片、火災、家屋の倒壊などで命を落とした事実などに触れ、空襲、戦争の悲惨さを実感したようです。
 アンケートの記述には、「戦争の悲惨さが分かった」「二度と戦争を戦争を起こしてはいけない」「自分から進んで体験者からもっとお話を聞いてみたい」「世界で戦争が続いているうちは本当の平和とは言えない」など、多くの6年生が土崎空襲の学びを通して、日本、そして世界の平和について思いをはせた様子がうかがえました。


 アンケートの記述のいくつかを紹介します。どうぞお読みください。

 「戦争の悲惨さやこんなつらいことが起こっていたことを改めて心に受け止めた。」

 「私は同じ小6が着ていた服を見て、そんなに早く亡くなってしまったという事実を知って、残念で悲しいなと思いました。服のわき腹に穴があいてるのを見て、痛々しさがとても伝わってきました。」

 「戦争の悲惨さが分かりました。私が心に残ったことは、小さな赤ちゃんや兵隊の人たちなどのたくさんの人たちが亡くなったということです。また同じことを繰り返さないために、戦争の悲惨さを忘れないことが大切だと分かりました。私のひいおばあちゃんが戦争を体験しているので、ひいおばあちゃんにも、戦争の話を聞いてみようと思いました。友達にも話を伝えていこうと思いました。」

 「戦争の状況や出来事などが知れてとても良かったです。私はおじいちゃんとひいおじいちゃんが戦争に行って帰ってきたけど、戦争の内容をわざと教えなかったと、お母さんは言っていたので、講習をしてくださりとても貴重な1時間になりました。」

 「伊藤さんのお話で特に心に残ったことがその時の様子です。私が生まれるずっと前に起きた「戦争」は今も外国で続いていて、苦しい思いをしている人々がまだいるということが分かりました。全ての戦争が終わらない限り、「本当の平和」とは言わないのだとよくわかりました。」

 「私が動画と伊藤さんのお話を聞いて心に残ったことは、爆弾のことです。爆弾の破片を実際に見ると、とてもギザギザしていました。この破片が人の体に当たると思うと、とてもぞっとしました。お地蔵さんの首が切れているのを見て、とても鋭く危ないものだとよく分かりました。
今の日本は平和ですが、まだ世界のどこかで戦争や人が争っています。私は日本だけではなく、世界中が平和になればいいと思いました。」

 「戦争というものは絶対に起こってはいけないことなので、これからも今日は話してくれたことを他の人にも伝えていきたいと思いました。今日の経験を忘れません。」