当事者同士で話をするな
ご質問です。
「問題が起きた時に当事者同士で全く話が噛み合いません。
どうしたら良いのでしょうか」
これは経営者でなくとも同じようなご経験があるのではないでしょうか。
当事者同士で話をすることが決して良く無いとは言いませんが
そのミーティングの目的や相手のスタンスによって
当事者同士のみで話をすることはリスクを伴う可能性があります。
人間には思考のタイプがあります。
また立場も経験も違います。
成長フェーズによっても。
ある一方の人には見えていて
ある一方の人には見えていないケースも出てきます。
ですから、あなたが人格者であって
相手のことを尊重していたとしても
相手の方から敵対視されてしまうケースが発生してしまうのです。
まず企業にいる人の構造として
経営者・マネージャー・現場社員
この三階層が存在します。
それぞれ見ている視点が全く違います。
経営者とマネージャーでも
その背負っているプレッシャーは雲泥の差となってしまいます。
だから、当然実力差も出てしまいます。
言っていることが伝わらず
見ている視点が理解できず
トップが敵対視されてしまうことは良くある話です。
特に労使関係の場合に無言の圧力も発生します。
言った言わないも発生します。
経営者として相手のことを考えてアドバイスをしたことが
意味が伝わらず逆手に捉えられてしまうこともあります。
だから、第三者を交えて話すことが大切です。
経営者が会社の方針を決め、
その翻訳をマネージャーが行い
現場に落とし込む。
問題が起きそうな話題であればあるほど
第三者を交えて会話をすることをお勧めします。
ぶつからなくていいところでぶつかっていては
組織としての発展はありません。
小さな会社ほど
価値観に合った人を採用していくことはもちろんですが
コンサルタントを雇ったり違った階層のメンバーをミーティングにアサインしたり、
意図的に状況を作り出すことも経営者の手腕です。
上記のことを理解した上で協力してくれるメンバーの思考
生活やバックグラウンドなどを汲み取り
何が合っても真摯に対応する。
経営者としての姿勢をメンバーは見ています。
何が合ってもメンバーを背負う。
あなたの在り方が一番重要です。