【Interview】音楽を探り続けて見つけた“自分らしさ”(前編) ──三原勇希
音楽番組のMCとしても活躍するモデル・タレントの三原勇希さん。彼女にとってランニングは、日々の習慣のひとつだ。そんな彼女を動かすのはいつだって、大好きな音楽。常に新しい音楽を探し出し、みずからを動かす活力を更新させていく、アクティブなパワーの根源を聞いた。
自然と生まれた「走るときに聴きたいプレイリスト」
--走り始めたのはいつ頃ですか?
4年くらい前かな? 仲の良い友達が急に痩せ始めたので理由を聞いたら、「最近走ってる」って言われたんです。家が近い子だったので「じゃあ一緒に走る!」って言って、そのままショップでウェアを購入。次の日に走り始めました。思い立ったら即行動派です。
--お友達がきっかけだったのですね。
そうなんです。当時は多いと8人くらいで走る日もありました。近所の公園に2〜3日に1度くらい集合して4kmほど走るっていうのが、1年くらい続きました。みんな少しずつフェードアウトしていって、どんどん人数が減ってしまったりもしたんですけど、私はずっと走っていましたね(笑)。
--なぜ三原さんはずっと走れたのでしょう?
最初は単にみんなで一緒に走って「朝ラン〜」とか書きながら、写真をSNSにアップするのが楽しかったんです。それが徐々に自分のなかで「朝走るのって気持ちいいな」っていうふうに変化してきて、みんながいない日も走ったりしていたらいつのまにか走り続けるようになっていました。運動はもとから好きだったし、何もしないよりしたほうがいいと思ったから。ジムのようにどこかへ行かなくても、家からすぐに走り出せるランニングはいいかもっていうことで、習慣のようになっていきました。
--当時から走るときに音楽は聴いていたんでしょうか?
最初は聴いていなかったんですけど、段々と聴くようになりました。でも、今ほどこだわってプレイリストを作ったりはしてなかったと思います。音楽に関しては、ライブにたくさん行くようになったり、楽曲もどんどん自分から探したりするようになっていたんですけどね。友達がDJをやっていたりすると、自分でも勝手に選曲をして「この曲の次はこれでしょ!」ってシミュレーションしていましたし(笑)。
私、キャンプとか、森や山に行くのが好きなので、そういうところで聴きたい曲や、ドライブで聴きたい曲、家で聴きたい曲っていう感じでいろんなシチュエーションに合わせてプレイリストを作っていくうちに、自然と「走るときに聴きたい音楽」っていうのが出てきたんです。それ以降、走るとき用のプレイリストを作り始めて、スマホに随時更新して入れるようになりました。たまに新譜をまとめて買ったりするので、だいたい1ヶ月に1〜2回くらいは更新していますね。
--もとから音楽が大好きだった三原さんだからこそ、すごく自然なかたちで走るとき用のプレイリストが生まれていったんですね。
そうなんです。今はもう、走るときはほとんど音楽を聴いています。でも、大会では音楽を聴かない派。大会のときはできるだけ身につけるものを少なくして身軽な状態で走りたいので、キャップもかぶらないし、イヤホンも着けたくないんですよ。
あと、大会ではいかに飽きないかが勝負みたいなところがあるので、特に、フルマラソンは走ったことのない場所を走ることが多いからこそ、沿道の方の声援や、風景の移り変わりというような新鮮さを味わうためにも音楽は聴きません。
--景色だけでも十分楽しめるってことですよね。ちなみに、大会は今まで何回走っていますか?
初めて挑戦したのはハーフで、その後に名古屋ウィメンズマラソンでフルを経験、その後もう一度ハーフを走っているので、合計3回です。3月には、2度目のフルマラソンに挑戦します。
Photo: Watanabe Akane/Text: Suzuki Emiri
三原勇希
タレント・モデル。2009年から人気音楽情報番組『saku saku』(テレビ神奈川)の4代目MCを3年間務める。現在スペースシャワーTV『SPACE SHOWER COUNTDOWN』、『桜井食堂』、MBS『オレたちゴチャ・まぜっ!』に出演中。
公式ブログ:http://ameblo.jp/yuki-de/
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