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テマヒマ

傍流

2024.07.28 09:31

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ、テマヒマ 

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


前に勤めていた会社員時代のことですが、中途入社の方から「ブロパーとは思いませんで

した」と言われたことがあって、プロパー(=

新卒で入った元々の社員)いう独特の言い方は

さておき、○○らしく無い(○○は会社名)、

染まって無いというのはちょっと嬉しいこと

ですが。2018年に辞める時、逆に「○○ら

しい人だと思ってたのに辞めるだなんて驚き

ました」と言う人がいて皮肉なことでした。


前の会社では、ファッションジャンルを担当

した後、web関係の業務に、その後再びファッ

ションジャンルに戻るという異動を繰り返し

ましたが、webの仕事をしている時はファッシ

ョンでの商品の現場の感覚を持ちながら少し

他所者目線で、逆にファッションに戻ってか

らはweb業務での知見を活かしながらこれま

また他所者目線で仕事をしていました。両方

を経験し、別の視点から見れたことは強みだ

と思っていましたが、今になって告白すると

ノマド感というか、本拠地の無い感じ、常に

主流では無く傍流な感じがありました。小さ

な小さな村の小さな話ですが。


民俗学者の宮本常一は、渋澤敬三に

「大事なことは主流にならぬことだ。傍流で

よく状況をみていくことだ。舞台で主役をつとめていると、多くのものを見落としてしまう。その見落とされたものの中に大事なものがある。それを見つけてゆくことだ。」

と言われたそうです。


主流では無く、傍流であることの意味、大切

さを語ってくれています。なんだか勇気づけ

られる言葉であり、自分の立ち位置を考える

際の指針にもなります。


テマヒマを開店して6年目。拠点はもちろん

このようにリアルにあるのですが、今もノマ

ド感というか他所者感があったりします。

先日のグーグー藤カレー店主藤田健人さんと

のインスタライブの中で、飲食店だとは思っ

で無いというようなことを述べましたが、1

つには、食べるということを入り口に暮らし

を提案する店だからということ。もう一つに

は飲食と小売を両輪で営むことにより、小売

の方から飲食を見る、飲食の方から小売を見

るということがあり、同じく民藝と発酵とに

ついてもその共通点と共に、民藝から発酵を

見る、発酵から民藝を見るというところもあ

るのだろうなと思います。そういう意味では

サラリーマン時代から何ら変わって無いのか

もしれませんね。


テマヒマ本日の営業、先程終了しました。暑

い中お越し頂きました皆様ありがとうござい

ました。ランチで満席の為お断りしてしまっ

た皆様申し訳ございませんでした。明日は7月営業最終日ですが、11時オープンで皆様のお

越しをお待ちしております。ランチのご予約

は4組とも3名のグループで残り3席となってい

ます。


7/29(月)

ショップ 11:00-18:00

ランチ 11:30-14:00

カフェ 14:00-16:30(カウンターのみ)

竹籠作りワークショップ 14:00-16:00


タイトル画像は内容と全く関係ありませんが

ご近所の芥川商店街の昨晩の夜市の様子です

。この街にこんなに人がいるんや!?と驚く

ほど沢山の人で賑わっていました。あの中で

どれぐらいの方がテマヒマをご存知でしょう

か?どれぐらいの方がテマヒマにお越し下さ

ったことがあるでしょうか?