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アズテック・カメラ 【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.19】

2019.01.01 03:00

<F's GARDEN -Handle With Care- 第19回:DAILY HOWL> 


☆☆☆あけましておめでとうございます☆☆☆  


最近は奥田民生「愛のために」の♪充分休んでから行こう いちいち道草して行こう♪のフレーズがしっくりきているDAILY HOWLです

年末年始も関係なく忙しい方もいらっしゃるかと思いますがなるべく三大欲求、 

特に性欲…じゃなかった、えっと睡眠だけはいっぱいとりましょう

自分の周りにいる人たちを日々見ていると皆さん身体壊しそうでホント、休める時は休んで欲しいです


自分にとっての宝物は 
自分にしか 
見つけられない 


「ストレイ」



とかくのんびりモードな時、いつも聴いてるのはコレ。 

特にこのアルバムのタイトル曲「ストレイ」は大好き。極端に好き。寂しげで独白的な♪ストゥレ~~イ♪の歌い方が好き。ただ、「ストレイ」はアズテック・カメラを代表する有名楽曲ではないし、このアルバム自体も代表作かと言うと、おそらくそこまでではない。 


例えば

「ハイ・ランド、ハード・レイン」


とか、


「ラヴ」


コッチの方が有名かつ代表作であるのは何かの雑誌で昔読んだから知っている。 

でも色々一通り聴いてみても、自分はやっぱり「ストレイ」の全体としての落ち着いた雰囲気が好き。 


アルバム「ストレイ」はジャケ買いしました。どこで買ったのかはもう忘れてしまったけど、まだサブスクも無いし、ネットすら普及していなかった時代にどこかのレコードショップでレコメンド展開していたか何かで、ジャケットの緑色の瞳に吸い込まれるようにしてCDを見つけ、少し視聴してからレジに向かったのを覚えています。


今から大分ざっくりとした話をしますが、アズテック・カメラはロディ・フレイムという人がやっていてネオアコか何かのムーブメントの流れにあるアーティスト。この次のアルバムで坂本龍一さんなどとも仕事をします。はい、解説は以上です。そのくらいしか自分が知っている知識は無いです。殆ど何も知らないし、そして今後もあえて深く掘り下げようとは思っていません。自分の中ではそんなスタンスでいたいアーティストです。大好きなんだけど色々と余計な知識を入れてしまって頭でっかちになり、今の曲の聴こえ方が変わるのが嫌なんです。「コレなんかなんとなくいいな」くらいの曲との絶妙な距離感を壊したくないんだけど、わかりますかねこの感じ?


ちょっと脱線しますがだって洋楽(特に古いの)を聴くのって多少身構えるというか、なんか少しばっかり敷居が高くないですか?最初からそのアーティストの事を全部知らなきゃいけないような、色々と知っていなければ恥ずかしいような、そんな恩着せがましい価値観、この感じって凄いクソだなと思っているんです。


上から目線でうんちくたれるオッサンがちょこちょこいるじゃないですか。その人的には良かれと思って言っているんだろうけど、例えば若い女の子かなんかが「私今バンドやってて、〇〇〇(なんか古いベタな洋楽)なんかも聴いてるんですよー」なんて言おうものなら最後、うんちくたれるウンチオヤジ達の禅問答がその瞬間から大体始まっちゃいますよね。「それなら〇〇もおすすめだよ、まず〇〇の方から聴かないとダメじゃん」とか「そのアルバムに入ってる〇〇って曲はライヴではたった2回しか演奏されてない貴重な曲なんだよね~、1回目の演奏は…(以下無間地獄)」。


フツー逆に嫌いになりますよね、こういうの。


休憩。「ストレイ」のMVは無いのでコチラで珈琲ブレイク


Aztec Camera「Crying Scene」


子育てなんかも同じで、大人は子供が本当に好きなものを自分で考えて見つけられるまで見守ってあげたり、あくまでもさりげなく導いてあげるだけで良いんですよね。いきなり答えを教えようとしたり、強制的にこちらの都合で何かを勧めるのはアウトなんじゃないかと。


脳の違いかも知れませんが、特に男性は論理的で理屈っぽく作品を語ったりしますが、女性はもっと感覚的にいろんな事を捉えていて、「理由はわかんないけどなんかこれ好き」みたいな人が多い。勿論、作品と真摯に向き合って時代背景から何からとことん調べ尽くして考察しながら聴く楽しみ方も愛があって全然アリなんですが、時にそれが邪魔になる時だってある。音“学”ではなく音“楽”なんだから職業でもない限り、聴いて楽しめたのなら基本それが正解なんじゃないかって思います。


今回は何が言いたかったのかというと、僕にはアズテック・カメラの「ストレイ」が心の琴線に触れる宝物になりました。だけど、これを読んでいるあなたにはあなただけの誰とも違う感性があるはずだから、時流なんかに流される事なくその感性を大事に、自分だけの人生における宝物を音楽に限らずひとつづつ探していって欲しいなぁと。まぁ、そんなところです。




<おまけ> 

「ジョジョの奇妙な冒険」から紐解く洋楽入門 


ディ・モールトベネ(非常に良しッ!!)5部アニメッ!! 

護衛チームVS暗殺チーム、熱いッ!毎週楽しみです 


さて、それはそうと新年だし冬だしで時期的に今回紹介するのはコチラにしました 


第3部「スターダストクルセイダース」から 

本体名 エンヤ婆 

スタンド名 「ジャスティス(正義)」 


スタンド使いJ・ガイルの母親で、息子と同じく両手とも右手。3部の大半のスタンド名はタロットカード名に紐付いている事から、洋楽ネタは本体名の方に仕込まれている。そしてまさかのエンヤは“婆”という言葉がついて恐ろしく激しい老婆として3部に登場。能力であるジャスティスは王冠を被った巨大な骸骨の顔と両手のヴィジョンを持つ霧状のスタンド。霧なので物理攻撃は効かず、この霧の中で体に傷をつけられるとエンヤ婆の意のままに操られてしまう。また幻覚を作り出す事も出来、原作では多くの死体を同時に操って荒野の中にある墓場を一つの街に見せかける事も容易かった。


何故にエンヤがこんな恐ろしいキャラの元ネタとなったのか、自分なりに考察してみるとするならば、その鍵はエンヤの音楽の中にある深遠・崇高なイメージにあるのではないかと思う。例えば西洋の宗教音楽などには襟を正すような神聖なイメージと共に霊的な怖さという側面もある。この何か空恐ろしい感じを想像してどこまでも拡大解釈していった先に、霧に包まれた墓場で幻覚を見せるエンヤというキャラクターとその能力が生まれたのではないだろうか。


「エンヤ ~オールタイム・ベスト」



DAILY HOWL 

ただのジョン・レノン好き