Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

kaden−style

明治伊万里香蘭社製里帰り

2019.01.23 20:22

明治初頭は「花は桜木人は武士」という物語が

日本を売り込む象徴的なイメージ戦略になった。


この類例はジャポニスムに精神性が

織り込まれた証左ではないだろうか。


潔さ、儚さ、もののあわれを物語る

格好の題材であった。


このティーセットの組み合わせは

イギリスのビィクトリア時代に流行り、

キャバレーセットと呼称された。


有田の深川家(後の香蘭社)の情報収集能力は

他に先んじていたのかも知れない。


マーケティングなどと洒落た

言葉もなかった時代である。


当時のロイヤルミント社の

カメオのキャバレーセットも素晴らしいが、

この深川製のものは、

やはり彼の地の人にとっても味わい深く、

こよなく愛されたに違いない。