片口に見えるけれど、、。
一見片口のような形のグラス(横 11 cm、縦 10 cm(突起部含まず))、イギリス、1820年頃。元々の用途はこれに氷を入れワイングラスを逆さに差し込んで冷やした物。勿論、その時代にそんな贅沢したのは貴族とか有産階級のお金持ち、上流の人々。でもこれ、水入れて片口のようにして使うととても綺麗に液体が流れ出すのです。手に持った感じは男性の手なら丁度良い大きさです。女性なら手の大きめの人ならしっかり掴めるサイズ。今回仕入れた物です。そんなに売れ易い物ではないですが日本のアンティーク屋でこんな物扱ってるのは多分僕くらいでしょう。都会でも見ないと思います。ガラスの質は高鉛でとても綺麗です。二百年前のこの手のガラスはカットがしてあると銀色みたいな硬質の輝きを放ちます。僕なら工夫して花入れとして使いますね、剣山入れて活けてもいいし。短い薔薇一輪斜めに挿してもいい。
先日、金沢の有名な日本庭園を観に行き(兼六園じゃないですよ)、そこを管理されている女性と話していたら、最近はこのゲリラ豪雨の影響で庭の苔が綺麗に根付かず流されてしまうそうです。確かに庭を見ると、苔があると思しき場所が所々禿げて土が剥き出しになっていました。環境破壊の影響はこんなところにも出て来ているんですね。残念です。
この地球は人間の棲み家としては後半世紀も持たないんじゃないだろうかと思います。17、18世紀辺りから人間の進む方向はちっとも変わらないじゃないですか。核と人工知能、僕はこの二つがとても怖いですね。加速度的に進化している検索エンジンも怖いです。電磁波、食品添加物、電子タバコ。そしてこのストレスフルな社会。そりゃ癌増えますよ。心も病みます。社会全体がイジメの構造で成り立ってます、小さいイジメは問題になりますが社会構造的イジメは放置されてるようで。大きなイジメは許されて小さなイジメは怒られる。オリンピックもそんな感じ、タバコ吸って怒られるけど、もっと大きな悪事を働いた人は逃げられる。
政治家が悪いことして問題になってると全然関係ない芸能人がクスリで捕まる。何時の時代も「小者」は損するんですね。