2つの20cm屈折望遠鏡(1)
2024.07.29 08:09
2024年7月28日、東京・上野の国立科学博物館に行ってきました。目的は、トロートン20cm屈折望遠鏡を見るためでした。
望遠鏡としては、とても簡素な造りをしています。ただし、極軸の後端にある、目盛環部分の精巧さには驚きました。
赤経軸(左)と赤緯軸(右)の接合部分です。
上の写真とダブりますが、ピラー上部の構造がよく分かります。
ウェイトとピラーです。望遠鏡全体は真鍮色の塗装をしているそうです。
極軸上部の錘部分の拡大です。極軸上部は木が使われていることを、国立科学博物館の中島隆氏が教えて下さいました。
ウェイトは1個。ウェイト軸も短く、鏡筒に付属品を付ける余裕はなさそうです。
赤経軸下部から、鏡筒を見上げた様子です。
日本の天文学の黎明期に活躍したトロートン望遠鏡。重厚な風貌が心に残りました。
海洋堂製作の「トロートン20cm望遠鏡」です。