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Taiyori

台湾の漫畫博覽會に行ってきました

2024.07.29 13:48

帰路の飛行機のたった2時間半、仕事しててもいいけれど帰宅したらどのみち仕事で他のことはできないのだから、せっかくだしブログに書き残しておきたいと思います。

嬉しいことほど、幸せなことほど、簡単にこぼれ落ちていってしまうので、その時の気持ちを正直に書いておくことは大事かもしれない。


あらためまして台湾でのサイン会にお越しくださった皆皆様、本当に温かい時間をありがとうございました!謝謝!心がアツアツです。

登壇した瞬間からLOVEを浴びた衝撃がすごくて。「先生大好き〜」って会場のみなさんで声を合わせて言ってくださったんですよ。ウワァァァァァンアリガトォォォォォしぇしぇ〜😭

人生で「声援を浴びる」っていう経験って、あんまりないじゃないですか。漫画を描くのが好きなだけの生き物ですよ。デスクが主戦場ですよ。漫画描き人生で、こんな瞬間があるなんて想像だにしませんでした。


おひとりおひとりにサインしているあいだも、いろんな言葉をかけていただいて。君香シャーレの頃から読んでますとおっしゃっていただけたり、めるほわ台湾版の続きを楽しみにしていると伺えたり(日本語版から少し遅れて配信していただいてるので!)。蒼天が読みたすぎて繁体字版発売前に日本語版を買ってしまったのだとおしえてくださったり。すごーい!ほんとに!?

「作品を読んでくださっている読者さん」の存在って、日本国内ですらあんまり実感ないんですよ。目の前で読んでる人を見てるわけじゃないから…っていう、私の場合はちょっと極端にネガティブかもしれないんですけど…

あまつさえ海の外ともなれば、そもそも本がどのくらい売れてるのかもわからないし、どこかしら文化の異なる発想で描かれた物語がどこまで海外の方の心に届いてるのかなんて想像もつきません。だから、読んでるよ、遠いところからサインをもらいに来たよ、こんなふうに好きだよ、と熱量を持って語ってくださる方々を目の前にして、「そうなの…!?ほんとに読んでくれる人がここにもいたんだ…!!?楽しんでもらえたんだ…!!?」って。本当に驚いたんです。
そんな、非現実的な幸せを人数分たっぷりいただいた時間でした。たっぷりすぎました。

貴方の描く絵エッチだねって、言語の壁を超えてたくさん褒めてもらったよ!!やっっったね!!!!(※もちろん他にもいろんなことを伝えていただいたんだけど、東販の方が笑いながらそれを通訳してくれてたのが好きすぎたから…)


サイン権を購入できなくて会場に入れなかった方々も、枠の外から見てくださっていたそうです。

全ての方にサインを終えたあとにそれを聞いて「走ってきていいですか?」って言って、サイン会場のスペースをぐるっと一周走って、枠外の方の近くまで行かせていただきました。あとで笑って「前代未聞です」的なことを言われましたが…笑ってもらえる範囲の奇行でよかった。わがまま聞いてくださってありがとうございます🙏

ちなみに司会のお姉さんはいつも作品をイメージした装いで司会業されてるそうで、なんとラアヤちゃん(サディンのところの子)みたいな服装をして、シンのピアスをつけてくださってたんです!!シンのピアス特注なんだって!作ったんだって!マ!?めーーっちゃくちゃかわいかった😢「バラコの民じゃん!!!」ってキャッキャ喜んでしまいました。

細かいところまで作品を大切にしてくださって、本当に本当に嬉しかったです。


お招きくださった台灣東販さん、素敵な機会を本当にありがとうございました…!本当に本当にお世話になりました😭何もかもを手配していただいて全てをアテンドしていただいてしまった、身に余る贅沢な旅でした。

わたくし完全に"なになに期"の子供みたいになってしまって…みなさんにあれは何?これはどう?なぜこうなの?と文化風習場所設備食品行動あれこれ質問しまくってしまったのですけど、どんなくだらない質問も想定以上の情報量の返しをいただいて、本当に面白かったです!台湾人の方も、駐在されてる日本人の方も、それぞれいらっしゃったのでいろんな目線の台湾の話を伺えました。現地のBL市場のこともあれこれ聞けたりしてよかった〜気になってたから!観光はどのタイミングでも自分の意思でできるけど、こうして現地の生活やお仕事のことを伺えることなんてそうそうありませんから。恥を覚悟で何でも聞きまくれて幸せでした。

旅行的な観点で言うと、実は元々体調を崩しがちで今回も体調が直前から思わしくなく、残念ながら本来の観光予定をほとんど削ってホテルで休んでいたんですが…それを補って余りあるほど、日本にいたらできなかったこと知らなかったことを得られてめいっぱい血肉にできたなぁ!と思います!楽しかった~!!体調崩しがちなんだから、ご迷惑かけるならやめておいた方がいいのでは…って少しひるんでたけど、オファーお受けしてほんとうによかった🙏アテンドしてくださった台湾東販の皆様と同行してくださったJパブリッシングの編集さん営業さんに本当に感謝です🙏🙏

同行の編集さんが「わかった休みな!ハイハイ!そうなると思ってた!」みたいな感じでいてくださって、過剰に「大丈夫…?」って心配するタイプじゃなかったのも大変救われました…ありがたかったー本当にありがとうございます…虚弱勢にはわかってもらえると思うこのありがたみが…

ちなみに完璧な通訳のもとにあまりにも丁重にアテンドしていただいてしまったため、旅行で苦労するはずの「言葉や手続きがわからなくてまごつく」とか「タクシーに行先を伝えるのに苦戦する」とか「飲食店で何を頼めばいいかわからない」みたいなことが一切なかった上に新しい整った設備のところしか行き来していないためトイレもふつうに水洗だったし…なんなら日本語の温水便座ついてる…みたいな環境だったので、私はまだ台湾旅行を経験したと言えないかもしれません。甘いところだけすすりまくりました。ごはん何食べてもおいしかった…ほんとに…でもこれも連れて行っていただいただけなので甘いところをすすっただけかも…どうも、台湾旅行エアプです。




人と関わる時、自分に割いていただいたリソースについて想像することが多いです。

たくさん時間を使っていただいたなとか、たくさん考えていただいたなとか、そういう、いただいたものを返したいなぁと思います。

漫画のページを開いて物語と一緒に過ごしていただいた時間、作品に心を傾けていただいた時間、こうしてサイン会に足を運んでいただいた時間、サイン会開催のためにご尽力いただいた時間、台湾をご案内いただいた時間、たくさんいただいてしまったなぁとあらためて噛みしめています。

私がお返しする手段は、いつも「漫画を描く」のたったひとつしかないしそうあるべきだと思っているので、目の前の漫画を描こうと思います。買っていただくものをお届けして「お返しです」と申し上げるのもおかしな話なんですけれど笑、でも間違ってないよね。


両替した外貨の残りは両替せずに持って帰ってきました。たくさん楽しんだけど、心残りが多いので。

また行くね、台湾!

リアシンのハネムーンでした