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7.21 豊中 DEEP☆KICK ZERO 15 試合結果

2024.07.31 16:44

 7月21日(日)豊中市・176BOXにて2部開催の内第2部『DEEP☆KICK ZERO 15』が行われた。大会中にはDEEP☆KICKを主戦場に激闘を何度も繰り広げ続けた力哉の引退エキシビジョン及びセレモニーが開催されると、セミファイナル・メインイベントで行われた各トーナメント戦ではKING陸斗・中嶋愛樹斗が圧巻の1RKO勝利を飾り176BOXを熱狂の渦に包みこんだ。次回大会はDEEP☆KICK3度目の地方興行として2週間後の8月4日(日)石川県・石川県産業展示館2号館にて『大阪かに源グループ presents DEEP☆KICK ISHIKAWA』の開催が決定している。


(文・三野龍生/写真・石本文子)


メインイベント 保井広輝 vs 中嶋愛樹斗


 昨年9月にDEEP☆KICK-55kg第7代暫定王者となった真琴(NJKF誠輪ジム)への挑戦権を懸けたトーナメントの決勝戦。高い技術でアグレッシブに打ち合う保井広輝(WARRIOR OSAKA)と

プロ戦績8戦8勝7KOと負けなし、そして高いKO率で今注目されている中嶋愛樹斗(誠剛館)が激突。接戦が予想されたが試合は早々の決着となった。

 互いにこの階級の中では高身長であり、だからこそ背格好が近い相手との対戦は少ないか。1R、左の蹴りからのパンチを中心に早くも圧をかけていく中嶋、保井はガードを固めながらジャブとローを突き、じっくり入り際を見ている印象。すると早々から度々バッティングが見られ、2度タイムストップがかかる。

不慣れに加え気負いもあるかもしれない。そう思っている最中、再開後に急激に試合が動く。再開後、ローに左フックで保井はカウンターを狙っていく中、中嶋はワンツーにスーパーマンパンチを立て続けにヒットしセコンドから「効いたぞ!」と檄が飛ぶ、中嶋はギアを上げパンチをまとめていくと保井の腰が少し沈む、逃してなるものかと中嶋はさらに圧を強めていき最後はストレートをクリーンヒットさせファーストダウンを奪取する。

起き上がる保井だがダメージが見える、決めに向かう中嶋はストレートにフックでどんどんラッシュをかけていく、保井も応戦するが最後は中嶋の左フックで保井が2度目のダウン、レフェリーが即座に試合を止め中嶋が1R1分52秒、TKO勝利で真琴への挑戦権を獲得した。

 これにて9戦9勝8KO、まだまだ成長を続ける中嶋はマイクにて「僕はプロになる前からDEEP☆KICKのOPファイトにアマチュアで何度か出場経験があって、そのころからDEEP☆KICKのベルトに憧れがありました。何より館長(拳剛(誠剛館))や海翔くん(長谷川海翔(誠剛館))が持ってたベルトでもあるので、僕も巻きたいと思いプロになりました。なので真琴選手は強いですが僕が絶対に倒して、有言実行にします」と力強く語った。

すると観客席にいた現・暫定王者の真琴もリングイン、マイクを持つと「まずは中嶋選手、おめでとうございます。昨年9月にベルトを獲って以来のDEEP☆KICKの試合ですが、その間に僕もさらに強くなったので、しっかり倒します」と自信が伺えるコメントを残した。

真琴が圧倒的な技術で正規王者となるか、中嶋が勢いそのままに無敗の王者となり得るのか、来る9月のタイトルマッチを楽しみにしてほしい。


▼メインイベント

 DEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R

 ×保井広輝(WARRIOR OSAKA)

 ◎中嶋愛樹斗(誠剛館)

TKO 1R1分52秒 レフェリーストップ

※中嶋愛樹斗が-55kgタイトルマッチ挑戦権を獲得


セミファイナル KING陸斗 vs 龍太郎


 第1部「DEEP☆KICK ZERO 14」に続き、DEEP☆KICK-51kg第4代王者を決める王座決定トーナメントの準決勝。互いに前節の王座決定トーナメントに出場するもその後王者となる安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)に煮え湯を飲まされた2人であるKING陸斗(ROYAL KINGS)と

龍太郎(VALIENTE)が対戦、互いにスピードに定評があるだけにこちらも期待される1戦だったが幕切れは唐突に訪れた。

 1R、やはり最軽量級の選手たちの中でもトップクラスの2人だけあって開始早々からハイスピードな攻防に。サウスポーに構える陸斗はハイキックにローを走らせながらリングを周る、龍太郎はじわじわ圧をかけていき近い距離に入ると早いコンビネーションのパンチを繰り出す。しかしながらディフェンス力には以前より定評のあった陸斗、龍太郎の攻撃をするすると避けながらローに右フックと合わせていく。

そして早くも勝負が動く、陸斗は速いステップからのツーフックで龍太郎をロープ際に追い詰めると、左ハイキックからのバックハンドブローが龍太郎にクリーンヒットし陸斗がファーストダウンを奪取。

ダメージは明らか、立ってきた龍太郎に陸斗はすぐさま向かっていきフック連打で2度目のダウン奪取。

それでも戦意を絶やさない龍太郎は立ち上がり続行を表明するも、最後は陸斗が速いパンチの連打をまとめていきレフェリーがスタンディングダウンを宣告、スリーノックダウンで陸斗が1R1分48秒、TKO勝利で決勝への進出を決めた。

 これで2連続KO勝利と倒す力も明確についてきた陸斗。試合後、一足先に決勝進出を決めた松本愛斗(月心会チーム侍)がリングイン、マイクを持つと「(陸斗選手は)本当にうまくて、早くて、倒せて、何でもできる選手やと思うし皆さんもこの試合で「陸斗選手強い!」ってなってると思うので、それを覆して勝ちたいと思います」とコメント、

対する陸斗はマイクにて「先日のRISEでも、そして今回もKOで勝つことが出来てようやく倒せる選手になってきてると思うので、9月、松本選手をぶっ倒して必ずチャンピオンになるので、僕に注目しておいてください」と語った。

果たして、9月のリングでベルトを巻き勝ち名乗りを上げているのはどちらだ、激戦に期待したい。

 当初は予定通り、9月の王座決定戦は松本と陸斗の試合となっていたが後日、松本は試合で負った怪我により9月への出場が困難であると判断されたため、王座決勝戦には松本と対戦した一樹が出場。そして来年3月の予定で、9月に誕生する第4代王者と松本が挑戦者とてタイトルマッチを行うものとすることが発表された。


▼セミファイナル

 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R

 ◎KING陸斗(ROYAL KINGS)

 ×龍太郎(VALIENTE)

TKO 1R1分48秒 レフェリーストップ

※KING陸斗が-51kg王座決定トーナメント決勝に進出

※試合後、松本が試合による怪我により決勝戦への進出を辞退、一樹が決勝戦へと進出


引退エキシビジョンマッチ 力哉 vs 麻太郎


 DEEP☆KICKを主戦場に数々の名勝負を生んだ力哉(BKジム)が引退を表明。DEEP☆KICK実行委員会では力哉の数々の雄姿を称え引退エキシビジョンの開催を決定し、対戦相手には過去2度と対戦し1勝1敗となっている麻太郎(NJKF健心塾)が参戦。エキシビジョンながらも3度目の対戦という事となった。

しかし、力哉は後のマイクでも語ったが数日前に仕事で左手の指を2本骨折しており、1度は延期の話も出たが本人の強い希望で今回実施の運びとなった経緯があった。

 1R、怪我はあれど両者共にトップランカー同士、細かいフェイントをいれながら蹴りにパンチと打ち合う。力哉は左は強く打てないが、その分右のパンチを軸に多様な蹴り技を放つと麻太郎も蹴りを軸に対応など、お手本のような高レベルなマススパーリングを披露。都度、力哉は胴回し回転蹴りを狙うも不発に終わった。

 そして2R、本来だったら8ozで打ち合いたいと願っていた力哉だったが怪我でそれは断念、しかしながらどこか明るい雰囲気で楽しそうに打ち合う両者。セコンドに就くBKジム・金田祐彦会長も「あさ(麻太郎)、倒してええぞ!」と相手選手にもエールを送るなどいい雰囲気は会場にも響き渡る。

すると麻太郎側のセコンドに就くDEEP☆KICK-55kg第6代王者であり力哉との対戦経験もある翔磨 (TEAM-ANOTHER)が「力哉くん」と呼ぶと力哉は「はい」とリング上で即座に返事、その様子には会場からも笑い声が上がる。続けざまに翔磨は「あさ(麻太郎)の右足の裏!ハチに刺されて赤くなってるとこ狙え!」と指示をだすと力哉は「どこ!?」と言いながら左足へロー・カーフ・左脹脛へのパンチ、恐らく本人は右足と左足を勘違いしていたのか、終始ハチに刺された足と逆に左足を狙っていく。

このように普段の緊張感ある試合では味わえない、大阪らしいと言えるような笑いに包まれてのエキシビジョンは続き、試合後2人は笑顔で肩を組むと会場から大きな拍手が送られた。

 試合後、麻太郎はマイクにて「力哉選手とは僕のプロ5戦目・6戦目で連続で戦って1勝1敗、その当時の僕にはその勝ちと負けは本当にいい経験になりました。引退の話を聞いたときは少し残念でしたが、次のステージの力哉選手を全力で応援します、長い現役生活お疲れ様でした」とエールと送った。

 その後は引退セレモニーが開かれ、力哉選手への記念動画が流されると、DEEP☆KICK実行委員長・林裕人から記念パネルの贈呈や力哉のスポンサーの方々からの花束、BKジムメンバーの寄せ書きTシャツ、そして最後には力哉の母親がリングに登場し涙ながらに息子へと花束を渡した。

力哉はマイクにて引退セレモニーを開いてくれたことや対戦相手の麻太郎に感謝を述べると「DEEP☆KICKでは僕はベルトが取れたわけでもないですが、デビューさせて頂き、トーナメントにも3度も出させて頂いたて本当に成長させてくださった団体で感謝しきれないぐらい最高の団体です。金田会長を始めメンバーのみんなが支えてくれたから、キックボクシングの現役生活は本当に楽しかったし、やりきれたと思える日々でした。そしてこれからもBKジムの選手たちに是非注目してください、ありがとうございました!」と語り、その後自身の試合は全試合見に来てくれた父親への感謝、そして半年以上の入院で1度生死をさまようも今回のエキシビジョンマッチに来てくれたという親友、それぞれに感謝を述べマイクを置いた。

 その後10カウントゴングを聞いた力哉は少し涙を流すも最後まで笑顔で、リングを、そして会場を後にした。

プロ戦績は19戦8勝11敗、7年間の現役生活で怪我やコロナで思うように試合が出来ないこともあったが激闘で会場を常に沸かし続けてきた力哉。次なるステージに進む力哉が、再びキックボクシングに、DEEP☆KICKに交わってくれる日が来ることを楽しみに待ちたいと思う。


▼力哉 引退エキシビジョンマッチ 2分2R

 力哉(BKジム)

 麻太郎(NJKF健心塾)

※エキシビジョンのため判定無し


第5試合 吉田亮汰朗 vs 長谷川英翔


 DEEP☆KICK-53kg契約の1戦、同級6位であり過去には翔磨 (TEAM-ANOTHER)と王座決定戦を競った経験もある長谷川英翔(誠剛館)とまだランキングには入ってないものの那須川龍心(TEAM TEPPEN)・山田貴紀(山口道場)・JIN(楠誠会館)などの強敵相手にバチバチの打ち合いを魅せてきた吉田亮汰朗(BKジム)が対戦。

 1R、サウスポーに構える吉田はジャブを見せながら踏み込むタイミングを計るが長谷川はガードを下げ小まめにスイッチを繰り返しながら距離をとる、そこから左ミドルやストレートを放ち吉田は打ち終わりを狙うも長谷川は再び距離を取るという展開は続く。吉田は連打をまとめたい所だろうが飄々と距離を獲る長谷川に中々踏み込めない、長谷川は随所でヒットは見せるも単発が多く見せ場にはかける印象だ。

 2R、吉田は圧を強め手数も増やしヒットを見せる場面が増える。長谷川は変わらずノーガードでステップを踏みながらストレートにロー、ハイキックに飛び膝などを繰り出す、変則的なだけにタイミングも取りずらそうだ。

1Rに増え互いに手数は増えるもここでもあまり差が出ない印象、2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-20でイーブン、1名が19-20で長谷川を支持。

 3R、今試合では延長がないだけにこのラウンドが勝負となる。両者呼応するように更に近い距離での打ち合いとなる。長谷川は多様な蹴りにストレートを混ぜると、吉田は早いパンチの連打を中心に繰り出す。パンチで愚直に攻めていく吉田と距離を保ちながら膝を中心に多様な技でヒットを重ねる長谷川といった構図が続いていき試合終了。

甲乙つけがたい試合となり判定は割れるも、結果2-1で長谷川が判定勝利を収めた。負けはしたものの吉田の健闘もすさまじく、勝った長谷川と共に称賛されるべき1戦であった。


▼第5試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R

 ×吉田亮汰朗(BKジム)

 ◯長谷川英翔(誠剛館)

判定 1-2(29-30、30-29、29-30)


第4試合 礼司 vs 呼良


 K-1ジム福岡チームbeginningに所属する呼良(K-1ジム福岡チームbeginning)が大阪に殴り込み、今回がプロ5戦目となる礼司(楠誠会館)が迎え撃った。試合は1R、パンチを放ちながら前に前にと打ち出てくる呼良に対しサウスポーの礼司がストレートに膝・フックと返していく。呼良の突進力はすさまじく礼司は少しやりずらそうにも見えるが膝を中心に左右のパンチでヒットを重ねていく辺り技術が高い。そして呼良はパンチに膝と多々ヒットを許すも決して勢いは衰えずどんどんと圧を増すという驚異的なタフネスを見せる。しかし1Rはヒット数で礼司のラウンドだ。

 2R、変わらず前進しながら上下にパンチを打ち分けていく呼良、礼二もガードを固めながらローに膝、ストレートと返していく。礼司はやりずらい距離が続いていくも1R同様にしっかりとヒットを重ねていく、呼良もパンチを振っていくがヒット数にはやはり差が出る。2R終了時点でのオープンスコアは3者共に礼司を支持。

 3R、後がない呼良はさらに圧を強めながら近距離戦に持ち込みパンチを放つが礼司は淡々とガードしながらジャブにストレート、蹴りと着実にヒットを重ねていく。

驚異のタフネスで最後まで手も足も止めずに打ち出た呼良だったがついに状況を打破することは叶わず、1Rから終始ヒットを積み重ねていった礼司が判定勝利を収めた。


▼第4試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R

 ◯礼司(楠誠会館)

 ×呼良(K-1ジム福岡チームbeginning)

判定 3-0(30-27、30-29、30-27)


第3試合 KING弥百希 vs 榎木友星


 プロ2戦目となるKING弥百希(ROYAL KINGS)と今回がプロデビュー戦となる榎木友星(ビンチェレあべの)のDEEP☆KICK-70kg契約での1戦。1R、サウスポーの弥百希は自慢のパンチでプレッシャーをかけると対する榎木はローにミドルで返す。小まめにローでヒットを重ねていき、そこからパンチで踏み込む榎木、弥百希は圧をかけパンチを振るっていくがやや大振りな印象だ。

互角の攻防が続きそのままラウンドが終わるかと思われた中、1R終了間際に弥百希が立て続けにストレートをヒットさせ会場からワッと歓声が沸く、中でゴングが鳴り榎木はセコンドに戻るも最後の攻防で鼻血が見られる。出血が多く、2R開始早々にタイムストップがかけられ榎木の出血の状況確認が行われる。

 その後、試合は再開されるも弥百希の攻撃に再び出血しドクターチェックが入る。試合は続行されるも榎木はダメージもあるか後手に回るシーンが増えていく。

3R、榎木はセコンドからの「自分からいけ!前に出ろ!」という檄のもと逆転を狙っていくが、弥百希のパンチが立て続けにヒットしていくとダメージが見える榎木にレフェリーがスタンディングダウンを宣告、弥百希がダウンを奪取する。

そのまま試合は速攻するも最後は再び弥百希がパンチのラッシュを当てたところでレフェリーが続行不可能と判断し、弥百希が3RTKO勝利を収めデビューからプロ2連勝を飾った。


▼第3試合 DEEP☆KICK-70kg契約 3分3R

 ◎KING弥百希(ROYAL KINGS)

 ×榎木友星(ビンチェレあべの)

TKO 3R1分47秒 レフェリーストップ


第2試合 山﨑天輔 vs 須藤智也


 今回がプロデビュー戦となる須藤智也(TEAM TEPPEN)をプロ6戦目の山﨑天輔(VALIENTE)が迎え撃つ。デビュー戦ながらも落ち着いた雰囲気の須藤は1Rから早い踏み込みでジャブにローを繰り出す。山﨑は身長176cmと高身長だが何より腕のリーチも長い、フックからのローにストレートとヒットさせていく、須藤は中々やりたい距離に出来ていない印象。

続く2Rも山﨑はジャブにローで自分の距離を保つ。途中、コーナー際で互いにパンチで長く打ち合うも互いにヒット数に差は出ない。須藤はジャブを突きながら攻勢を狙うも山﨑は入り際に膝を当てていき流れを渡さない。2R終了時点でのオープンスコアは20-19が2名、20-18が1名で3者共に山﨑を支持。

 3R、須藤はプレッシャーをかけながら逆転の1発を狙うが山﨑は落ちついてジャブ・ロー・前蹴りを合わせながらヒラヒラとパンチを避ける。残り1分、須藤は猛攻をかけていくが山﨑は自分の距離を保ちながら着実にヒットを重ねていき試合終了。

結果、3-0で山﨑が判定勝利を収めた。これでDEEP☆KICKでも2勝目となりランキング入りも見えてきた山﨑、同級を脅かす存在になれるか。


▼第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R

 ◯山﨑天輔(VALIENTE)

 ×須藤智也(TEAM TEPPEN)

判定 3-0(30-29 、29-28、30-28)


第1試合 若月アル vs 奥村将真


 今年の4月にプロデビュー戦で2RTKO勝利と鮮烈デビューを果たした若月アル(NJKF R.S-GYM)とボクシングをバックボーンに今回がプロデビュー戦となる奥村将真(TEAM TEPPEN)は1R開始早々から激しいぶつかり合いに。

激しい交差の中、若月はバッティングを、奥村はローブローを被弾するアクシデントに見舞われるも両者共に勢いは落ちない。若月がローにミドル・ストレートにフックと放てば奥村は左右のフックにストレートにミドル・アッパーとこちらも存分に放ちまさに一進一退の攻防であり、少しでも目を離したらKO決着がつくんじゃないかと思えるほどのレベルの高い打ち合いだ。

そしてその想像通り勝負は一瞬で決まった、若月の放つローに合わせた奥村の左フックがクリーンヒットすると若月はフラっと後方に倒れダウン、ダメージは甚大でレフェリーは即座に試合をストップ。

奥村が1R2分31秒でプロデビュー戦でKO勝利を飾った。


▼第1試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R

 ×若月アル(NJKF R.S-GYM)

 ◎奥村将真(TEAM TEPPEN)

TKO 1R2分31秒 レフェリーストップ



〈オープニングイベント〉

NEXT☆LEVEL提供試合

 OPファイトではNEXT☆LEVEL提供試合として3試合が開催された。中でもOP第1試合、-26kg契約で対戦した筒井來絆(TeamFIST) vs 森永煌彪(VALIENTE)戦は7歳の筒井と8歳の森永という何とも可愛らしく思える1戦。しかし試合が始まれば彼らもキックボクサー、果敢に近い距離で止まらずに打ち合っていく。1Rはまったくの互角の印象、2Rも甲乙つけがたい内容であったが、僅かに森永が膝とミドルを数度ヒットさせたことが印象に残ったか、ジャッジは3者共に19-20で森永を支持し森永が判定勝利を収めた。

他の試合でもレベルの高い試合が続いていき、今後のキックボクシング界も明るいと感じれるOPイベントであった。


OP第3試合 高木修 vs 丸尾勇心

▼OP第3試合 -38kg契約 1分30秒2R

 ◯高木修(楠誠会館)

 ×丸尾勇心(TEAM BEYOND)

判定 3-0(20-19、20-19、20-19)


OP第2試合 上田琉威 vs 神田星琉

▼OP第2試合 -60kg契約 1分30秒2R

 ×上田琉威(02GYM)

 ◯神田星琉(ENCOUNTER 大阪)

判定 0-3(19-20、18-20、19-20)


OP第1試合 筒井來絆 vs 森永煌彪

▼OP第1試合 -26kg契約 1分2R

 ×筒井來絆(TeamFIST)

 ◯森永煌彪(VALIENTE)

判定 0-3(19-20、19-20、19-20)


◎DEEP☆KICK ZERO 14

2024年7月21日(日)
豊中市・176BOX
OPEN 10:50 / START 11:00

◎DEEP☆KICK ZERO 15

同日開催
OPEN 15:30 / START 15:40


〈会場アクセス〉

〒561-0831

大阪府豊中市庄内東町5丁目7-25

電話:06-7898-0888


〈チケット〉

VIP席(指定席) ¥15,000

S席(指定席) ¥8,000

A席(指定席) ¥6,000

スタンディング ¥5,000

※当日券は¥1,000UP

※一部、二部チケット別料金(全席入替制)


〈チケット販売〉

DEEP☆KICK実行委員会(TEL 06-6754-8588)

または出場選手および所属ジム


〈問い合わせ〉

DEEP☆KICK実行委員会(TEL 06-6754-8588)

https://www.deep-kick.com