花束はいつもあなた宛

幸せ

誰かがいる幸せ

ここにいる幸せ

流れ流れ着いてたどり着いた先の幸せ

私が私であることの幸せ

私が私の新しい一面を知ることができた幸せ

1人であって　1人でない幸せ

あたたかく、優しく、初めて知れた

誰かと体験する喜び

ほんの束の間でも、一緒に体験できた喜び

水晶は私に一枚の写真を見せる

やっと幸せと思えたあの日々

やっと頼れると思えた安心

この先があることの幸せ

今を今として生きれる幸せ

そして

この先も歩み続けることへの不安

それでも前を向いていく

優しいうそはつきたくない

むしろ優しさは時に辛辣だ

前を向いて静かに歩む

どんどんと光り輝いていく

どんどん、虹が出る

目の奥で

胸の中で

虹を見つめた先に

私の毎日は奇跡に溢れていたことを知る

花束はいつもあなた宛

誰かにあげないでいい

あなたが思いっきり受け取ればいい

抱きしめてみる

嬉しい、私に最初から花束があったなんて

花束はいつもあなたへ宛てたもの

君が君でいられるように、最初から

君宛に、渡した花束なんだ

気遣いも嬉しい

でも、ここでサヨナラするんだ

私は、私の花束をいつも抱きしめるんだ

神様から、生まれる前に

最初からもらっていたんだ

優しいブーケ、すずらんのかおり

今日も私たちは

誰かに花束を渡そうとする

それもまた愛であり、分かち合い

でも、全部はあげなくていいんだ

花束はいつも、あなた宛

いつも、そばにいる証