摂津正引退、10年間ありがとう
2008年王ホークスのラストイヤーは最下位で終了。
12年ぶりの最下位で、秋山幸二が新監督。
今後どうなるのか不安な船出の中、
ドラフト5位で入団したのが摂津正投手でした。
5位入団とけっして前評判は高くなかったのですが、
5月に一軍へ昇格すると、中継ぎの一角として活躍。
ルーキーながらオールスター戦にも出場。
摂津⇒ブライアン・ファルケンボーグ⇒馬原とつなぐ
勝利の方程式「SBM」は頼もしかったです。
この年球団新の70試合登板と33ホールドを記録し
最優秀中継ぎ投手と新人王を獲得。
翌年も中継ぎで自己記録更新の71試合に登板。
勤続疲労から3年目より先発に転向すると、
エースとして活躍。
特に2012年は17勝で最多勝と沢村賞を獲得。
2012年から5年連続開幕投手を務めあげました。
工藤監督になってからじょじょに出番が減って、
二軍で活躍してもなかなか上げてもらえない。
2017年はゼロ勝でシーズンを終えてしまった。
勝負の年と位置付けた10年目の今年。
2年ぶりの勝利投手にはなったものの、
なかなか記録は出せず
一軍では2勝4敗防御率5.18で戦力外に。
五十嵐、寺原がヤクルトから声がかかった中、
摂津に声をかける球団もなく、10年の現役に幕を閉じることを発表した。
摂津のピッチングにどれだけ救われたことか。
王監督引退で、また弱いホークスに戻ってしまうのではと不安だった一ファンとしては、
あなたの活躍はホントにたくましく映っていましたよ。
個人的に印象に残っているのは2011年の日本シリーズ。
2連敗の第3戦に先発し、7回1失点でチームに初勝利をもたらすと
中1日で第5戦に中継ぎ登板、さらに最終戦では抑えとして登板し
日本一の胴上げ投手に。
10年間の通算成績は282試合79勝49敗73ホールド
先発、中継ぎ、抑えと淡々と仕事をこなし日本一に大貢献してくれました。
まだやれる!
とファンは思いますが、オファーがない現実と本人の決意ですから仕方ないですね。
10年間お疲れ様でした。
そして近い将来指導者としてホークスに戻ってきてください。