弾き語りは、楽譜づくりからはじまる。
昨日のボイストレーニングで、ついに『First Love』の弾き語りレッスンが終わりました。もちろんまだまだ、歌もピアノの弾き方もツッコミどころしかありませんので、ある意味弾き語りのスタート地点にたったところが、ゴールといった感じです。
宝地先生との弾き語りレッスンでは、自分専用の楽譜を作ることが目標の一つです。楽譜作成アプリを使いながら、私は譜面に落とし込みます。レッスンでは、先生と一緒にコードやリズムを決めていく作業が主です。この過程は予想以上に時間がかかり、『First Love』の楽譜が完成するまでに約5ヶ月を要しました。月1回のレッスンペースというのもありますが、まさに「亀の歩み」でした。
新たな挑戦として、先月から『花束をきみに』にも取り組み始めました。前回のレッスンでは、大まかなコードを決め、1番の歌詞に対する暫定的なコードを譜面に書き込みました。しかし、今回のレッスンで一応作った楽譜を持参すると、前回とはまったく異なるコード展開に変更されてしまい、また一からやり直しのような状態になりました。
この細かい作業は骨が折れますが、プロのミュージシャンがいかに綿密に音を決めていくかを学ぶ貴重な機会となっています。例えば、「愛しい人」というフレーズが2回続く部分で、同じメロディーでもコードを変えるかどうかを感覚的に決めていきます。結果として、前半は複雑な響きに、後半はストレートな音色になりました。
既存の楽譜をそのまま演奏するのではなく、自分専用の楽譜を作り上げていく過程で、音楽的感性が磨かれていくのを感じます。
この経験は、英会話の先生と本の表紙をデザインする作業にも通じます。デザインを「丸投げ」するのではなく、iPadで自ら操作しながら先生のアドバイスを受けることで、デザインセンスも向上していきます。
さらに遡れば、アパレル店長時代の経験も同様です。ディスプレイを他人任せにしていた頃と、スタッフと一緒にコーチング的アプローチでディスプレイを作り上げていた頃では、売上にも大きな違いがありました。後者のアプローチでは、自己肯定感も高まりました。
結論として、「丸投げ」では自分の感性は磨かれるはずがない。宝地先生や英会話の先生との時間は、彼らの繊細な感覚を自分の中に取り込む貴重な機会なのです。この過程を通じて、私自身も成長し続けることができるのではないかと思っています。先生たちには感謝です。きっと私が何を言われてもめげないことも大事です。(笑)