幼児から大人までが楽しめる演劇の公演を行いました
芸術が身近にあったいい。けれど日々の生活に追われる子どもたちや大人たちにとっても「好き」でなければ遠い存在の芸術の分野。
演劇開催をした理由
Pepでは子育ての始まりを応援する教室やイベントを毎日行ってきましたが、これから大人になる子供たちや、この都会で生きている大人の毎日に「乗り越える」という教訓や「応援されていることを受け入れる」という自己肯定感が、観て感じる時間があるといいなとずっと思っていました。
今回、にじいろばにーの役者や演出家の皆さんと2か月間を共にし、改めて、【人に伝える】姿勢や【生で観るための】作品づくりに感銘を受けました。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」サン=テグジュペリ作
『星の王子さま』の一節にあることばにインスピレーションを受けた作品。
『砂の星のサリュー』公演は50名ものお客様をお迎えし会場がとても盛り上がりました。
現代社会に生きる私たちは、目に見えるものばかりに心を奪われ、
仕事をしていれば数字ばかりを追い求め、
子どもを育てていればお金お金・・・
当たり前にある幸せを感じることや
目に見えない多くのものに支えられていることをテーマにしたストーリー。
蜷川幸雄氏に直接指導を受けた役者たちが演じ、藤田俊太郎氏が演出を手掛けてくれました。
大きな舞台セットなんて何もない。
照明もないただのお店が
その宇宙に入り込んだような気持ちにさせてくれたのは経験豊富な役者たちだからでしょう。
劇中の生のギター演奏と生の歌声。
会場内に響き渡るしっとりとしたメロディーの曲や
みんなが知っている元気な「にじ」の合唱など
普段身近にないような体験ができたと思います。
初めての稽古の日、
演出家の藤田さんか「演劇を英語にすると<PLAY>遊ぶってことなんだ」
観る人と、演じる人に分かれてお互いが楽しむことを演劇という。
大田区池上での開催でしたが、茨城や千葉からも参加していただき、
夏休みということもあり、小学生姉妹も役者として参加しました。
子どもたちは、子どもが演じることで親近感が湧く部分もあったかもしれません。
Pepは産前産後の教室ですから、
赤ちゃんや妊婦さんも観劇してくださいました。
赤ちゃんが泣けばそこにアドリブが生まれる。
子どもがシャイであればそのように、
盛り上がればそのように、
にじいろばにーが観客を取り込んでお話を進めるので大人も子供も楽しめる時間となります。
終演後には、
たくさんの素敵な感想をいただき、「観て良かった」と皆さんに言っていただきました。
感じ方は人それぞれ。
子どもは子どもの、大人は大人の感性で観ていただければそれでいい。
7月14日足立区の幼稚園公演
7月21日大田区2回の公演
ご参加された皆様、本当にありがとうございました。
そのご感想が伝えるもの
自主的な公演もいいのですが、
たくさんの幼稚園や、保育園、小中学生に観てもらいたいと感じました。
まだ言葉にできないような感情がある子供たちに、
今回のストーリーでその教訓を伝えられる日が来たらとても嬉しいです。
ストーリー
「砂の星のサリュー」
シルバースターを目指し泳いでいたミルク色に光る魚サリュー。
希望を失い黒い星になりかけたサリューをロビン君とだいちくんが助けようとする物語。
オリジナルの楽曲3曲に加え、人気の「にじ」もアコースティックギター演奏で歌います。
衣装はデザイン性あふれるドロシーバカンスが手掛け
様々な部分でその芸術を楽しんでいただける内容となっています。
【公演問い合わせ】主催:合同会社Pep
pepllc35@gmail.com