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「みんなのあそびばvol.2」開催に寄せて

2024.08.06 11:03


 

2年前の2022年9月、子育てイベントとして「みんなのあそびば」を初開催しました。わたしたちが、このイベントを企画したきっかけは、コロナ禍において、こどもたちや子育て家庭が直面した状況を実際に見聞きしたことでした。いま一度、「自ら考えること、行動すること」をみんなが見直すときなのではないかと感じ、そのきっかけになればと企画しました。

当時は、こどもたちもたくさんの情報に翻弄され、様々な場面で行動を制限されました。おとなも落ち着いて考える余裕すらない状況でした。コロナ禍を経たいまは、どうでしょうか?


「あそびばここから」には、生きづらさを抱えるこどもや若者、保護者の方からたくさんの声が寄せられます。彼らの声から、こども時代の体験を制限された多くのこどもたちにも、深刻な影響が出ているのを感じています。まず、体験や経験の不足などによる「脳や身体の未発達」が、多くのこどもに(実はおとなにも)見られます。発達の土台である安心安全感覚が弱いために、対人ストレスが大きく、学校生活が合わない、学習に支障が出るなどのこどもが急増しています。感性・思考・想像・創造する力が育ちにくく、自信が持てないため、学年が上がるにつれて生きづらさは深刻化していきます。


そんなこどもたちを取り巻く様々な状況、課題を解決するには、どうしたらいいと思いますか?一気に解決するのは難しいかもしれないけれど、実は、できることがたくさんあります。その中でも、わたしたちが特に大切だと思うことが、二つあります。


ひとつは、『わたしたちひとりひとりが、本当にそうかな?と自ら考え、創造性や思いやりを育むこと』です。そのためには、自分がやってみたいことをやってみる、つまり「あそぶ」ことが大事なのです。夢中になって試行錯誤し続けるから、知恵や経験になる。主体的に動くから、おもしろくなる。仕事でも暮らしでも、何でもそうです。あそぶことは、自らを豊かに成長させ、自分らしい生き方にもつながっていくと、わたしたちは考えています。


もうひとつは、『こどもをまん中に、地域のひとと繋がること』です。地域のひとに見守られて育ったこどもは、転んでも立ち上がれます。小さな頃から、あるいはあの頃の自分を知ってくれているおとなの存在は、ひとの生きる力を下支えしてくれる大きな力になります。この土地の「子は宝」、「こどもはみんなで育てるもの」という風土は、なくなりつつある地域もありますが、わたしたちの親世代がいてくれるおかげで、いまもまだ残っています。次世代に繋げられるかどうかは、わたしたちおとなひとりひとりに掛かっているのだと思います。今回のイベントが、そのきっかけの一つになれば幸いです。


みんなのあそびばvol.2~いぶすきにグッドトイがやってくる~

2024・9・11(水)10:00~15:00

指宿市役所 開聞庁舎(指宿市開聞十町2867)

主催:一般社団法人あそびばここから&芸術と遊び創造協会かごしま支部