芒に月(すすきにつき)
2024.08.06 19:50
毎月恒例の、花札の図柄を少し変えてみるシリーズ。8月は「芒に月(すすきにつき)」です。
赤い空に月が浮かんでいる札ですね。
月は十五夜を表しています。8月の札ですが、旧暦の8月、今の暦でいうと9月中旬位なので、ちょうど十五夜の季節にあたります。十五夜は「中秋の名月」と言われるぐらい綺麗な月が見られるので、その場面を切り取って描いています。
お月見といったらススキ。お月見は収穫祭を兼ねていたので、本来ならたくさんの穂がついた稲穂を供えたいところですが、この頃はまだ刈り取る前なのでススキが代用されています。
月の下の灰色というか黒い山はなんでしょう。これはススキが生えている山です。山に描かれている黒い線がススキです。見えませんよね。ススキを描くのが面倒で、山に線を描くだけの簡単なものになったような気がします
でも、構図的には素晴らしく、わざと少しだけ左寄りにして、月も山も寄せ奥行や高さなどをイメージさせています。私は好きな札です。
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