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181222 第2回地域連携交流セミナー~久慈会場

2018.12.31 12:05

 12月22日 第2回地域連携交流セミナーが久慈市のアンバーホール(久慈市社会文化会館)で開催されました。


 出席者は20名強関係者を入れて30人ほど、岩手県立博物館 学芸員(博士)で三陸ジオパーク学術指導員の望月貴史さん、山形大学地域教育文化学部教授で同大附属博物館館長の八木浩司さんお二人による講義がおこなわれました。


 このセミナーは三陸ジオパークガイド認定講座の選択科目を兼ねるもので、久慈市はもとより八戸市・岩泉町・田野畑村・宮古市からも参加していただきました。


 望月貴史さんは「三陸の成り立ちから見るジオパークの魅力」をテーマに、日本列島形成や北上山地南部・北部の成り立ちの違いと特徴~三陸の地質の魅力について語っていただきました。


 南北約300kmの間に5億年の、ダイナミックな地球変動の記録が残され、三陸を歩くことで「5億年の旅のストーリー」を感じられる!石灰岩や鉄・マンガン・琥珀など大地の記憶が三陸の歴史・文化・産業とつながっていることを地域の魅力と指摘していました。


 八木浩司さんは、意識しないと読めない地域の構成要素の読み方、北上高地景観の特徴、海底マントルがめくれあがって露出した蛇紋岩や海岸段丘と海成段丘・河岸段丘、氷期・間氷期・海水量の変化、北三陸の「やませ」=沖上げ、山背について秋田側では「ダシ」が吹けば稔が良いという「やませ」について感じ方の相違などを指摘していただきました。


 セミナーは参加者からの質疑応答も活発、講義内容が幅広く時系列的にも5億数千万年前から現在の新生代にわたることで、講義内容の理解には咀嚼する時間を要することでもあり、理解の度合いに応じた少人数でのワークショップが望ましいとも感じます。


 いずれ参加者の積極的な質疑応答があることは、皆さん日頃疑問に思うことなど~たくさん抱えていることの表れと思います。


 咀嚼理解し、ジオサイト現場を踏んだ上で、ジオパークガイドとしてどう伝えてゆくか~まだまだ学びと実践が必要と感じました。


 このセミナーは岩手県事業で、最終回は大船渡市で開催される2月1日・2日(1泊2日)の特別実施セミナーとなります。


 三陸ジオパークガイド認定講座の選択科目も兼ねる講座となりますので、ジオパークガイドを目指す方はお見逃しなく!

岩手県立博物館 学芸員(博士)・三陸ジオパーク学術指導員の望月貴史さん

 古生代シルル紀リンボク化石(南部北上帯)

参考資料:国際年代層序表 2018年7月版

山形大学地域教育文化学部教授で附属博物館館長の八木浩司さん

庄内の海成段丘地帯

 まとめ~「ジオパークは地域民のための地域再認識運動」!すなわち地域振興活動なんですね!

 12月21日開催セミナーでの配布資料~日本ジオパーク委員会 宮原調査運営部会長

 ジオパーク・ジオツーリズムを地域の人達と、どう連携し作りだしてゆくか~繋がりがkey point !



 本セミナー(事業)受託の近畿日本ツーリストさんの速報「日本東北遊楽日2018 だいすき♡❤とうほく」=主催:日本観光局、日本東北六県感謝祭実行委員会


 近畿日本ツーリストさんは台北市大安区新生南路に「台湾近畿国際旅行社」を設立していて、台湾からの訪日旅行や日本からの誘客などの実績を持ちます。


http://www.knt-taiwan.com/