2018年のご挨拶
2018年。
雨音と虹の匂いの中を旅するような一年でした。
ずっと探し求めて漂流していたようにも思うし、
見上げれば道標は確かにあり続けたようにも思います。
同じ時空間をご一緒できたみなさま、
ご一緒できずとも気にかけてくださったみなさま、
これまでに関わってくださった方々、
すれ違った方とこれから出逢う総ての方へ、
振り返った分だけらぶが湧いてきます。
想い描く度勇気が湧いてきます。
心からの感謝を、この場を借りて。
ありがとうございます。
さて、少し気が早いですが、
来年度、シックスペースは10周年を迎えます。
なんだかいつまでたっても説明しづらい団体ですが、
いただいてきたご恩を返していけるよう、
核心と世界観と目標(野望)だけは変わらずに、
真摯に、精進して参ります。
見守っていただけたらこの上ないご褒美だし、
社会と地球とみんなとあなたと、同じ世界線で遊べるよう、冒険し続けたい。
来年も、
あなたとわたしとせかいと繋がって、
日常的に非日常できたらしあわせです。
さいごに恐縮ですが、
今年出逢った瞬間からの連作デッサンを、
ご一緒くださったみなさまと、
何よりも作品を共に創りいきてくれた方たちへ、贈らせていただきます。
心から、左様なら。
いつまでも、有難う。
どうしてだろう
雨の匂いがずっとしている
ひたひたと
近づいてくる質感、
完璧な清廉ではないけれど
新鮮で、浸透する水
「うまれる」
ということばの音色と
おんなじ匂いだ
天地をつなぎ
いずれ海に成る
この糸を、
爪弾くように
今日こそあなたを想います。
●
千年雨がつづいてもあの青に真摯でいたかった。
あっけなく射したお日さまはいつも生まれたて。
空を吸い込むと、なきごえみたいな匂いがした。
出逢えたあなたを想ってねむり、
逢えなかったきみの夢をみた。
さようなら
またいつか
●
一分一秒が愛の残像で
すれ違ったきみがふしあわせならぼくはかなしい
こんな傲慢でクソみたいな綺麗事を
こえにするのが怖いのは
信じてもらう勇気が無いから
今日がはじまる前におとを創れたら
ここではない場所で眠るきみへ
届けたかったこもりうた
明け方はゲロ臭いこの街で
朝焼けに副流煙を還して
(一秒一瞬が愛の残像で、)
今日がはじまる前にことばが哭いたから
せかいが少しだけきみにやさしく廻るよう
祈ることを
ぼくに赦した