年越し
日本のような大掃除は存在しない
ホームステイ先の家族では
日中、息子さんファミリーとお嫁さんの両親
沢山の家族で外食をした
ワインと美味しい料理
全員がおしゃべりしながらゆっくり過ごす
喋らない人などいないのがフランス
多分
家に帰り
19時からテーブルにつき
また食事が始まる
既にお腹は一杯、どうしよう、、、
ムッシューがジャパンをポンッと開け
宴の始まり始まり
生姜とグレープフルーツのシロップと
割って頂いた
マダムがチャチャと作ったおつまみ
乾燥あんずとプルーンの間に
シェーヴルチーズを挟んで
オープンで焼いたもの
チーズはまろやかになり
ドライフルーツは柔らかく食べやすい
さっきマルシェで購入したオリーブと
アペリティフ
それが終われば生牡蠣の登場!
ナイフで皆、器用に貝柱から外して
レモンやビネグレットをかけて
チュルンと口の中へ
次々と流れていく
既に満腹な私でも
好物を前に遠慮している場合ではない
白ワインと共にいくつ消化したことだか?
ここで、マダムのお父さんが
牡蠣の漁師だった話に花が咲く
日本が世界に誇る真珠の“ミキモト”を見に
46年前、お父さんは日本に訪れた
その時の家族へ送られた日本の絵はがきは
切手7円の超古いもの
色褪せたチンチン電車(路面電車)と
現存しない車の数々
お父さんは、牡蠣についての記録を残され
亡くなった後、子供たちが引き継いで
1冊の本を作ったと
ミキモト創業者と歴史をGoogった
世界で初めて真珠の養殖を成功させ
100年以上も前に
国内ではなく世界に目を向けていた人物
日本人でありながら
フランスに来て知るとは
何とも情けない
ムッシューがフォアグラをカットしてくれた
パンに乗せてみたけど
もはやカナッペではない
大きすぎるよーー
ナイフでちょびちょひカットしながら
食べるもののようだ
合わせて頂くのは
ピレネー山脈のワイン
フォアグラが濃厚だから
サッパリした辛口かと思いきや
かなり甘味の強いまったりした味
この時点で22時過ぎ
フランス人の弾丸トークは延々続く、、、
勿論、全員
やばい、そろそろ眠さが
クリスマス同様、ソファーでひとやすみ
年越しだけは見逃せない
カウントダウンが始まった!
テーブルの上には、チョコレートの山
私が眠ってる間にデザートタイム
そう、夜中の0時に
70歳前後の人々が囲む光景ではない
恐るべしフランス
ピッ、ピッ、ピッ
ピーーーン⭐⭐⭐
2019年
ボンナンネ~
ボンソンテ~
新年明けましておめでとう
あなたにとって良い年でありますように
的な表現
ひとりずつ抱き合いビズを交わす
なんとも微笑ましい
なんとも暖かい
遠くの方で花火が上がり
ここは田舎
音だけで新年を感じる
外には満天の星空
冷たい空気も、心地よい
いや、寒いってーーー!
即効部屋へ