ごめんなさいを言わなくてすむ社会を手渡す為に
こんな世の中に誰がした ごめんなさいを言わなくてすむ社会を手渡す為に 上野千鶴子著
(電子書籍なので写真はネットより拝借)
ずっと、娘達に、ごめんなさいと思って来ました。
私が子どもの頃も学生の頃も、社会に出ても、女性というだけで生きていくのが苦しかった。
そんな社会を残してしまって、ごめんなさい。
ずっとずっと思ってる。
娘達の就活が始まって、出会ったのがこの本でした。
元々上野千鶴子先生の本はよく読んでいたのですが内容がタイムリーだったためかこの遅読の私が一気に読めました。
女の子なのに力がある、とか
青いものが欲しいのに、女の子だから、と赤いものを渡される、とか
女の子は大学にいかなくていい、とか
社会に出ても、女性のユニフォームはワンピースしかありません、ズボンなら男性のものしか支給出来ません、とか
あげると枚挙に暇がありません。
鬼滅の刃の「甘露寺蜜璃」さんの過去とか
朝ドラの「虎に翼」に出て来る何かしら抱えている女性達の苦しみとか
どこか「私もだ」と思うところがあるのです。
これが「me too」なのかと
何も変わってないわけではないのです。
私が出産をした時には、3歳までの育休は認められていました。
今では時短勤務等、職場や職種によるいろいろなサポートがあります。
それでもまだ、周りの人も含めての「Happyな答え」には程遠いですが、
道なき道をこじ開けた先輩方のおかげで、少しですが前には進んでいると思います。
「おかしいと声を上げた人の声は決して消えない。その声がいつか誰かの力になる日がきっと来る。私の声だって、みんなの声だって、決して消えることはないわ」
虎に翼の中での寅子のセリフ
そして、上野千鶴子先生の長年の研究と活動
本を読んで決めたのは
微力でいい
大きく変わらなくてもいい
遠くの人に届かなくてもいい
女性も男性も、老いも若きも、今が少し生きやすくなるための小さな何かを続けていこう
まだごめんなさいを言うかもしれないけど、
今日より1%でもいい明日を、若者達に手渡そうこの本からそんな勇気をもらいました。
こんな世の中に誰がした? ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために