五木寛之氏の言霊　　～生きるヒント　その弐～

「生かされている自分」などと軽々しく言えないことに気づきます。 人間というのは、自分だけで生きているつもりでいても、自分だけで生きているのではない。 一個の人間として生きているのではあるが、一個の人間が生きるために、自分の気づかないところで、信じられないほどの大きなエネルギーを消費しながら、私たちは今日いちにち生き、明日いちにち生き、そして明後日いちにち生きていくのですから。 むしろ、人間というものをいちばん根底のところから考えてみますと、私たちは、この憂鬱な日々の中で自分を励まし慰めつつ生きていかなければならない。

千葉県（九十九里浜の夕べ）忘れる、というのは、人それぞれの資質もあるようですが、じつは人間にとって非常に大きな大事な〈生きる知恵〉でもあるような気がします。

埼玉県・川越市（新河岸川のほとり）消えゆくものがあり、深まってゆくものがあり、失われるものがあり、新しい発見がある。続くものがあり、変わるものもある。

青森県・恐山（風車）このいいかげんで、頼りなく、どうしようもない自分。それでもなお、なんとか生きようともがいている生命。その自分こそ、かけがえのない存在ではないか。

自筆・鉛筆模写（矢吹ジョー）※Photoshop加工有★五木寛之氏の言霊　　～生きるヒント　その壱～前回の言魂にリンクしています。

五木寛之氏の本は、どうしても落ち込んでしまって…「どうしたら良いのか分からなくなった時」に、友人に薦められて出会った本です。氏の著書「生きるヒント１～５」から、私が心に残っている響いた言魂を抜粋して…私自身が訪れた場所の写真・イラストを心象風景（イメージ）としました。「あなたの人生」に影響・刺激していただき、共感していただけると嬉しいです。

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