何はともあれ、『気』は大事!
9月になりましたね。
年々暑さが厳しくそして長〜い夏を乗り切るには体力が必要。
そして暑さに疲れてなんだか「やる気」が出ない・・そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところで「気」を使った言葉や表現はたくさん存在しますね。
例えば・・
・気持ち
・元気
・病気
・気分
・気が合う
う〜ん・・書ききれない。。
数えきれないほどにたくさんの言葉、表現があります。
そもそも「気」は目に見えるものではなく「概念」であるはずなのに、
日本語にもたくさんの言葉が存在し、日本に限らず東洋思想ではとても重要な概念として用いられています。
もちろんヨガの思想・哲学においても同じくで、
「気」=「プラーナ」と呼び、
「気(プラーナ)」の流れが悪くなったり、詰まったりすると心身に不調を起こすと考えられています。
ヨガのクラスではこの「気(プラーナ)」の流れを良くするためにポーズを取ったり呼吸を整えながら滞りをなくし、心も身体も回復・調整・そしてバランスをとっていく事が目的の一つです。
ちなみに呼吸法のことも「プラーナヤーマ」=「調気法」と言います。
でも「気(プラーナ)」は見えるものでもなく、手に取れるものでもなく、そもそも形があるものでもありません。
いろいろな解釈・考えがありますが分かりやすく言えば、
「気(プラーナ)」=「生命エネルギー」というのが一番しっくりくるのではないでしょうか?
先人たちが目に見えず、手に取れるものでもなく、形がないものに意識を向けて「気」にまつわるたくさんの言葉や表現を生み出したという事は、昔から「気」は尊く重要であったということ。
さて、この「気」というものはとても乱れやすいものです。
天候や温度や湿度などや環境によっても、
体調によっても、
人間関係によっても、
ストレスによっても・・
それゆえ「気」にまつわる言葉も多く存在するのでしょう。
また東洋医学、漢方の考え方では
・「気」=生命エネルギー
・「血」=全身に栄養を届ける
・「水」=身体を潤す
とされて、この「気・血・水」の3つがバランスを取り合いながら私たちの身体と心を調整しています。
逆に言えば、このバランスが崩れる事で不調を起こしやすくなるということ。
不調とまでいかなくても、少なからず普段の私たちの心にも身体にも「滞り」「澱み」があります。
それをそのままにしておかず巡りを良くし、整え、浄化していくことが心身の健康へと繋がっていきます。
ヨガでは普段は動かしづらい身体のパーツをあらゆる方向に動かして筋肉や関節をしっかり使っていくことで
・「血」=末端まで血が巡り、冷えの改善や全身に栄養が行き届く
・「水」=水分の流れが良くなり全身が潤い、余分な水分は排出されてむくみが解消される
そして呼吸のコントロールで
・「気」=意識的な呼吸で酸素を取り込み、不要なものを吐き出す。さらに自律神経の調整
とてもシンプルなアプローチですが、これが実に効果的。
ヨガの最終的な目的は ”自分自身をゼロベースに戻して最適化"することです。
つまり、リセット完了〜!
そして、アップデート完了〜!
ということ。
ヨガの後の「スッキリした〜」「気持ち良かった〜」というあの感覚です。
逆に「ダルくなった〜」というのも身体の巡りが良くなった時の生理的な反応の一つです。
晩夏になりましたが、しばらくまだ続きそうなこの暑さ。
「天気」という自然界の「天の気」は変える事はできませんが、でも自分の「気」は変えたり整えたりする事ができます。
今年も残り1/3になりました。
良い「気」と共に過ごしたいですね。
心も穏やかに前向きになれば、「運気」だって上がりそうな「気」がするかも・・!?笑