僕たちには革の魅力を伝えていく使命がありまして
こんにちは。
Grande uomo代表の安田です。
写真でいうと真ん中の大きな人です。
僕たちは【革】を生業にしています。
皆さんは革製品ってお使いですか?
財布やバッグ、家具や車など身近なものに使われていますよね。
でも何気なく使っているだけで普段この革という素材について考えたりはしないですよね。
今日はそんは革についてのお話です。
【革を皮と書くのは間違い!?】
たまに革のことを皮と表記されているのを見ますがこれは間違いです。
え?動物の皮膚だから皮でしょ?と思う方もおられると思いますが正しくは【皮革】と言います。
動物の皮膚を皮革にすることを鞣す(なめす)と言い、鞣す職人さん(工場)をタンナーと呼びます。
つまり、僕たちが日ごろから当たり前に革を使うことが出来るのはタンナーさんがあるからなのです。
【皮革産業のまち兵庫県姫路市】
そんな皮革ですが日本の皮革産業の多くが兵庫県姫路市に集中しているのをご存じだろうか。
・市川という穏やかで豊富な水源がある広大な平地がある
・一年を通じて雨が少なく気温も安定している
・革を鞣すのに必要な塩が容易に入手しやすかった
など様々な条件が重なり姫路の土地で皮革産業が栄えたと言われています。
平安時代後期の法令集「延喜式」によると
平安中世以降、その生産の中心となる姫路地域では、多くの白い鞣革が産出され
「播磨の革工能く熟皮(なめしがわ)を物し、その品争いて当時の武士に求められる」
と言われるほど全国的な人気を博し、その強靭な耐久性は高い評価を得ていました。
【牛革や馬革が登場するのは江戸時代から?】
日本で牛革や馬革が登場するのは実は江戸時代からと言われています。
それまでは白く鞣した鹿革が主流で、武具や馬具のほか衣類や寝具などの日用品としても幅広く愛用されてきました。
次回は姫路が誇る伝統皮革【白なめし革】について書いていきます。