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昭和キッドの記憶のカケラ

2019年謹賀新年

2019.01.01 14:50

「サスケ」(白土三平) ソノシート ㈱朝日ソノラマ 昭和43年8月発行


亥年ということで

それに因んだものを思い浮かべてみた。

昭和の玩具や漫画のキャラで

イノシシ物って意外と無いなと思ったが

確か「サスケ」には強烈で印象深いイノシシが

登場していたと思い引っ張り出してみた。

「サスケ」は大ヒットアニメにもなった

白土三平の代表作。

家康側の忍者群に襲われ絶体絶命のピンチに

突如現れたイノシシに乗り窮地を脱したサスケ。

やはりただのイノシシではなかった。

サスケの父親である大猿が

巧みに変装をしてサスケを助けていたのだ。


今年も公私共に厳しい年になりそうだが

このイノシシのパワーにあやかって

乗り切れればと願う。年男でもあるし。


今年最初の記事なので本来であれば

年間のプログ予定などを披露したいところだが

ちょっとうしろめたさが・・・。

ブログ開始当初

月1回更新予定と宣言していたが

昨年は僅か6記事のアップ

進捗50%の体たらくだった。

実際に

「2か月に1回の更新でしたっけ?」

と知人から問われ

ちょっと申し訳ない気持ちになった。

なので

今年は信頼回復年として

不言実行で進めさせてください。


さて

これまでアップした記事であるが

後になって読み返してみると

文章力、語彙力のなさに辟易してしまう。

それは仕方ないとして

あれやこれも掲載しておけばよかったなどと

紹介アイテムの不足にも

やり残し的な後悔の念が残った。


そこでこのモヤっと感を解消すべき

昨年の記事に沿って

各1点ずつ追記して

少しでも記事の完成度を高めたいと思う。



2018年2月「鈍色の思い出」(駄玩具素材:ブリキ編)

駄菓子屋などで売られていた

ブリキの戦車たち。昭和40年代のものだろう。

ブリキの質感はやはり戦車やロボットなどの存在感を

一層引き立てる最高の素材だ。

したがって戦車を忘れるわけにはいかない。

手前のM-7戦車の搭乗員。

顔の左右のプリントずれは駄玩具ならではのご愛敬。

車輪とクランクで連動していて

戦車を走らせると(手動)顔を出したり引っ込めたりの

ギミックになっている。



2018年3月「繊弱な成形美」(駄玩具素材:セルロイド編)

チェリ-クック(野村トーイ)

セルロイド製ゼンマイ式のコックさん。


背中にOccupied Japanの刻印があり

オキュパイドジャパンは「占領下の日本」の意味。

太平洋戦争後

1945年(昭和20年)~1952年(昭和27年)

アメリカの占領下にあった日本が

輸出品に義務付けられた表記だ。

この表記があれば製造時期がはっきりわかる。

皿に盛られた料理もよくできている。


いつかはオキュパイドジャパンの特集をしようかな

と思っていて

その時のために温存していたのだが

このセルロイド玩具の代表作は

この回に掲載すべきだろうと思い直した次第だ。



2018年5月「質感はどこかぬくもりがあった」(駄玩具素材:木編)

糸以外はすべて竹でできている

巻き取り式の竹トンボ。

天然素材のみでできていて大変温かみがある。

木製の駄玩具は幼児玩具、民芸品との境目の判断が難しいが

駄玩具の中では竹トンボは外せない代表アイテムだった。

一般的な竹トンボは

軸を直接手のひらで合わせて回転させるが

これは糸を巻き取って自動で回転させるという

コストをかけず機能性を向上させた仕様だ。



2018年7月「玩具と教材の境界線」

地球儀と地球儀系の玩具を特集をした記事であった。

追加したこのアイテムは

東京タワーのお土産として売られていたものだ。

なので「お土産と教材の境界線」となってしまうため

その時は掲載を見合わせた。

地球儀は駄玩具に使われていたそれと

ほとんど同じもので英字表記になっている。

球体の直径が4~5cm以下のレベルになると

画数の多い日本語表記だと印刷がつぶれてしまうのだろう。

だからか

このクラスでは日本語表記のものは

お目にかかったことがない。



2018年9月「盤面に球を打ち出して穴に入れ得点を競うゲームの名は?」

コリントゲーム系の特集回。


明らかに鉄腕アトムなのだが

虫プロの版権表示はもとより

「鉄腕アトム」のロゴも無い。

公式のアトムグッズには

野球をしているデザインも多数あるのだが

すべて右利きである。

しかしこれは左利きでプレイしている。

ちょっと怪しいので

無版権の駄菓子屋専売用の可能性大だ。

こちらも

野球ゲーム特集か

アトムグッズ特集で出そうか

迷っていたアイテムだった。


この記事は

結果として名称の区分が分かりにくいとの声もあったので

今年時間があればフローチャートなど作って挿入し

解説を追記したいなと思っている。



2018年11月「手術の説明を受けたら昔の人体解剖図を思い出した」


この記事は人気ポータルサイト

「デイリーポータルZ」にエントリーし

運よく採用された。

採用直後は1日約1,500アクセスとなった。

もっとしっかりとした記事を書かねばと思った。


過去には「昭和の駄玩具探求」(ブログ)の記事で

「学習ノート特集」「らいおんお道具箱」でも

デイリーポータルの採用実績があったのだが

この回はそれらを凌ぐ大きな反響があった。

キモ好奇心ともいうべき興味は

かなり多くの人が持っていることを感じた。


この記事もアップしてからしばらくして

これも載せればばよかったと

掲載忘れに気付いた。

ムシオリールは服薬したことはないが

私もポキール世代で

射的の的のようなリングが印刷されたフィルムを

お尻に押し当てた寄生虫検査経験者である。

昭和30年代は

女の子おなかの中のように

蟯虫や回虫がかなりの確率で

小学生たちを蝕んでいた時代だった。

「ぎょうちゅう」と入力しても

漢字変換候補に全く出てこないので

今ではほとんど使われない

はるか昔の名称となってしまったようだ。


それにしても

かわいい女の子と体の解剖図(断面図)の取り合わせ

インパクトは強烈。

訴求力は抜群であったであろう。


以上駆け足で

昨年の記事に追記してみたが

本当は年末にやる予定であった。

「年忘れ、載せ忘れ特集」として

韻を踏んだタイトルもきめていたのだが。

年を取ると以前のように動けなくなってきたことを

実感せざるを得ない。


前途不安ではあるが

これからも昭和の子供文化を

いろいろな切り口で紹介していきたいと思う。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。