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Nozomi Matsuda

2018年の記憶

2019.01.01 14:31

この文章は、2018年の記憶をその場で思い出して書き綴る、その場書き下ろしです。


“出会い”と“別れ”3月

──2018年の最初の記憶といえばここ。

オーディション用デモ音源を送ってからしばらく経って、2月10日に連絡が来た。
「一次審査突破」
嬉しくてしょうがなかった。
──3月10日。
会場審査で歌った3曲。
緊張していた割の出来。
落ちても悔いはなかった。
数日後に携帯電話が鳴った。
「おめでとうございます」
「2次審査突破です」
何万の応募から、ついに最終審査。
3人に絞られた状態から、2人を引き抜くというなんとも斬新な審査。
2曲歌い終え、審査員をしている本人から「〇〇〇〇〇〇〇のサビを歌ってほしい」と言われ、アカペラで歌う。
──その場での合格発表。
「合格」
たったの2文字が、スローモーションのようにゆっくりと聞こえた。

お別れしたくない人たちがたくさんいて、心も落ち着かないまま春の風が吹く。

そうやって、これまでたくさんの人たちとお別れをしてきた。

どんなに悲しくても、辛くても、どれだけ寂しくても、現実は変わらない。

それでも「悲しい」と思うのは、おかしいだろうか。

出会ってから2年間、ずっと一緒だった人が突然いなくなると知ったら、あなたは「悲しい」と思わないのか。

途方にくれた3月。


 ──出会いに別れはつきものだよと誰かが言った。


3月のbest song

Mr.Children 祈り〜涙の軌道〜


不安でいっぱい 4月

春休みは眠れない日が続いた。

“受験生”という実感も湧かないまま高校3年生になった。

クラスには旧3組のメンバーがたくさんいた。

別にそれがどうってわけでもないけど。

クラスに松田が3人もいる。

コウコウサンネンセイニナッタという感覚が鈍いながら、1つ1つ事実を知り、噛み砕いて理解していた。

でもそこに“ワタシ”という存在はなかった。 


──そこにいたのは、ツギハギでできたわたしだった。


4月のbest song

Rihwa 春風


泣いてばっかり 5月

よくもまぁ、涙も枯れず毎日毎日泣いていたもんだ。

過去を振り返ってもそう思う。

泣いていた理由は、今考えればアホらしかった。

まぁ、自分らしいっちゃらしいのだけれど。

泣いている私とちゃんと向き合ってくれた先生。

4月に声をかけてくれて仲良くなった先生。去年からお世話になってる先生。

私にとって“先生”という存在価値は高かった。

先生がいなかったら、今の私はないし、ましてや教師なんて目指していなかった。

“ワタシ”という存在を自分自身で確認できたのも先生たちのおかげ。先生が導き出したもの、それは ──


──記録帳


それが存在確認するための道具。


5月の best song

DEAN FUJIOKA History Maker


最後の体育祭 6月

学生生活最後なんじゃないかって思う。

この時、仲良くなってまもない先生たちに「ワタシ」はこんな人ですって説明できた日だった。

カメラを持って走り、ファインダー越しに世界を見ていた。

バトンを持って走り、目の前の世界を見ていた。

マスコットで賞を取れなかった時の悔しさは今でも覚えている。

ギュッと握りしめた手の中には、先生の投票用紙が6枚。

私の作品に投票してくれていた紙を、開票した先生にもらった。嬉しさと悔しさが入り混じった。

握りしめた投票用紙は、うっすら茶色く汚れ、クシャクシャになって、涙で少しよれていた。


6月のbest song

phatmans after school 

オーバートイ


暑くてしょうがない7月

クーラーの効いた涼しい教室に吹き込んだ夏の風。少し湿った夏の匂い。

1つ1つの記憶があまりにも鮮明に残っている。

汗の滲んだYシャツが、夏の風になびく。

自転車のペダルを踏み込み、坂道を登る。


──坂を登りきった先に見える景色は。


7月のbest song

Mr.Children ヒカリノアトリエ


学生生活の折り返し

夏休み8月

8月18日。
訳あって、直接お声かけいただいて、レコーディングに参加することになった。
嬉しさのあまり拍子抜けしそうな自分が「いなかった」といえば嘘になる。
ここでも新曲のレコーディング。
〇〇〇〇〇と□□□□□□□□をその場で聴いて、その場で覚えて歌うのはしんどかった。
車の送迎があったり、本人が生歌を披露してくれたり、貴重な体験ができた。
8月25日。
2回目のレコーディング。
□□□□□□□□の撮り直しと、〇〇〇〇〇〇〇〇のレコーディング。
覚えるのが至難の技ではあったが、貴重な体験ができた。
サインまで頂いた。

夏休み中、何日か登校する日があった。

特別授業をしてもらうために、自転車を漕いで学校に向かった。

私を追い越していく風は、少しだけ涼しかった。

忘れていた夏の記憶は、耳元を吹き抜けた風が呼び戻してくれた。

忘れてはならない夏の記憶。


8月のbest song

三浦大知 be myself


文化祭準備期間が

1番の記憶9月

ポスターが採用されて、写真部の装飾代表として動くことが決まっていた。

アーチデザインを任された。

夏休み中に何度か執り行われた会議にアーチ作成者として参加を求められた。

夏休み中に作成を頼まれていた模型が仕上がっていて、作成に携わる先生たちに見せた日もあった。先生たちは口を揃えて「マジでやんの?」と言った。

ただ「まぁ、お前の最後の作品を一緒に作って完成させられるならいいか。」そう言ってくれる先生もいた。

木材の用意も、色ぬりも、下準備は済んでいて、あとは運んで組み立てるだけの状態で迎えた最後の会議。

手順から組み立て方からなにからなにまで、先生と重ねた会議が動きに変わる。

会議を終えて、木材運びへと切り替わった。

先生たちと道具や木材全てを運んで組み立てが始まった。

10:00から始めた組み立てが終わったのは19:00のこと。

9時間もの間、お昼も、休憩も、先生たちと一緒に過ごした。

記憶にはがっつり残っている。

だから、完成させた時の達成感は未だに忘れられない。

完成させたあの瞬間、嬉しさからか泣いたのを覚えている。

「また泣いてるよ!」って言い出した先生は「あ、お前!泣かせたのか!!」ってからかわれ、なんとも不思議な時間を過ごした。

翌日は、パネルあげの仕事があって、これもまた先生たちと一緒だった。

重労働で、高所で命綱なしの活動だったこともあり「生徒は禁止」と言われていたが「私は自分の作品を、人に丸投げして、お客さんに見てもらいたくはない」と意見を言うと気をつけなさいと活動を許可してくれた。

重さが10kgを超えるパネルを16枚。

先生たちと運び、持ち上げ、固定したた。

私の持ち前の能力を最大限に活かせたのは、後にも先にもここだけだったと思う。


──楽しかったあの日の記憶。


9月のbest song

Mr.Children 終わりなき旅


嫌なことから

逃げようとした10月

「受験生」という実感が湧いてきて、勉強が思うように進まない苛立ちが多かった。

できない自分が嫌、勉強するのが嫌。

嫌、いや、イヤ。

嫌なことばかりで、逃げ出したくなる時もあった。

苦しい。辞めたい。悔しい。

そうやって、逃げ出したくなる自分にストッパーをかけて、逃げ出さないようにしていた。


──逃げ出すことから逃げ出した10月の肌寒い夜。


10月のbest song

米津玄師 LOSER


壁にぶち当たった11月

毎日が苦しくて、何もかも投げ出したいと、辞めてしまいたいと思ったあの日。

忘れたくてしょうがない11月。

私の「その気」を消し去ってくれたある先生がいたおかげで、その壁を乗り越えることができた。

先生は「お前はまだ100%じゃない」そう言った。

「もっとできるだろ?それがお前の本気?」そう言って私のやる気に火をつけた。

「教師になりたいんじゃないの?違うの?」

「まだ足りないよ。」

「俺は、お前がちゃんとやってくれるやつだと思ってるよ。」

そうやってこれまで数々の言葉をくれた。

この時も、私に厳しく、でも優しく怒ってくれた。

これであと数ヶ月頑張れると思った。

DEAN FUJIOKAにも会えて、受験頑張れって言ってもらえたので頑張ります。


11月のbest song

平井堅 瞳をとじて


あっという間に

過ぎ去った1年 12月

怒らせてはいけない人を怒らせた日も、悔し涙を流した日も、不安で追い込まれた日も全部1年の最後に訪れた。

先生を怒らせた時、自分の何が悪いのかわからなかった。

でも、謝って話をして誤解が解けた。

悪かったのはお互い様だった。

悔し涙も、不安も焦りも全部まとめて訪れた1年。

面白く、楽しい1年だった。

振り返ると、自分の中の思い出という思い出が巡ってくる。

楽しかったこと、面白かったこと、怒ったこと、笑ったこと、泣いたこと、悔しかったこと全部、1つ1つが大事な記憶で、忘れてはいけない記憶。

忘れたくない1年でした。

ありがとう。


12月のbest song

平井堅 ノンフィクション


振り返り

振り返りをひとまとめにするってとても難しいことで、1年間の振り返りなんてなおさら。

1ヶ月ごとに収めるのも大変だというのに。難しい。


今年は…

何個か前にも書きましたが。


局面打開

で頑張ってまいります。

よろしくお願い致します。