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【メンバーインタビュー】no.21 岩川 天羽

2024.08.28 22:31

こんにちは!

NPO法人ボウタカの岩川天羽です。

現在は、順天堂大学大学院で博士課程の大学院生兼、陸上競技部のアシスタントコーチをしています!


今回は、私と棒高跳についてご紹介させてもらう機会を頂いたので、お話しさせて頂きます。


【経歴】

東京都出身

明星学園高等学校

→千葉商科大学

→順天堂大学大学院 修士

→博士課程(跳躍・混成ブロックアシスタントコーチ)


【棒高跳との出会い】

私が「棒高跳」と出会ったのは中学2年生でした。

小学生の頃から体を動かすことが好きで様々なスポーツに触れてきました。


水泳やサッカーを習ったりもしましたが、最もハマって長期間続けていたのは「ダンス」でした。


小学校1年生からダンスを始めて最終的には高校1年生の途中まで様々なジャンルのダンス(HIP HOP, R&B, POP etc.)を経験しました。


中学生の頃はダンスを最優先に考えていました。


1年生の時は陸上部に入っていませんでしたが、ふと、「速く走れるようになりたい、それなら陸上部だ。」と思い、2年生で陸上部へ入部。

ちょうどその年に、棒高跳のご指導をされている先生が中学校に赴任され、私は身長が高い方だったので、その先生から棒高跳をやってみないかと誘われ、棒高跳と出会いました。


出会った当初はダンスに集中しており、週3日ダンススクールに通う日は部活動をお休みしていました。


しかし、次第に棒高跳の楽しさ・難しさ・カッコよさに惹かれ、高校でも棒高跳を続ける道を選び、気が付いたら棒高跳が1番好きになっていました。

そこで長年続けたダンススクールはやめてしまいました。


せっかく続けていたダンスをやめてしまい、もったいないという思いとスクールに通わせてくれた親に申し訳ない思いもありますが、長年ダンスを続けていたことが棒高跳に良い影響を与えていると感じています。


小・中学生の頃は、ダンスが上手くなりたくて、好きなダンサーの動きをよく見て、頭の先から足の先まで動きをコピーして練習していました。


その習慣が棒高跳にも陸上競技の練習全般にも活きていると思います。


ポールからうまく反発をもらっている選手の動画を何度も見て、その動きを再現するために何度も繰り返し練習しました。


その甲斐あって、ポールの反発に乗ることは少し得意になりました。


しかし、今でこそ助走の流れや速度、踏切・突っ込みでポールに力を伝えることの重要性を理解していますが、高校生の私は空中動作さえ上手ければだれよりも高く跳べると信じ切っていました。。


そんなことでは長くて硬いポールは使えず、反発はもらえるけどポールが弱いまま、好記録には繋がりませんでした。


大学ではコーチの指導の下、助走の流れや踏切・突っ込み動作について取り組みましたが、踏切れない病の発症、治ったと思ったらCOVID-19の流行による部活動禁止、とまた好記録には繋げられませんでした。

棒高跳では中・高・大とあまり良い成績を残すことはできませんでしたが、私を見つけて声をかけてくださった先生方のおかげ(棒高跳のおかげ)で、高校と大学に入学することができました。


そして、「棒高跳やスポーツについてもっと知りたい」と思うようになり、大学院に進み、幸いなことに現在は大学院生をしながら陸上競技部のアシスタントコーチを務めさせて頂いています。

NPO法人ボウタカには、私が大学1~3年生の時に練習をご一緒させて頂きお世話になっていた榎さんが所属されていて、2023年末に偶然榎さんと連絡を取っていた時にお誘い頂き参加しました。


【これからについて】

大学院に進み、棒高跳の先行研究を調べてみて感じたことは、「棒高跳について明らかになっていることはこんなに少ないのか」ということでした。


それと同時に、研究の難しさや、棒高跳の競技特性上明らかになりにくい要素が多いことを知りました。


しかし、先行研究で既に明らかになっていることの中には、私がスポーツ現場で肌感覚として感じていた「こんな風に動けばいいんじゃないか?」という技術を裏付けるものもあり、自分の持つ技術に自信を持つこともできました。


そこで、これからは、「棒高跳の技術やパフォーマンス向上につながる要素を明らかにしていきたい」「その要素を活かし指導者として全国・世界的に活躍するような選手を育成したい」と思うようになりました。


そのどちらも達成するために、現在は大学の教員を目指しています。



そして、漠然とですが、下記のような「棒高跳」に対する自分なりの夢を持つようになりました。


・棒高跳の技術について何か答えを見つけたい

・棒高跳の教科書・指導書を作りたい

・棒高跳(棒を用いた運動)を学習指導要領に再掲したい


現在、NPO法人ボウタカでは、研究チームとして所属しています。


私自身の夢に近づくためにも、ダンス以上にハマっている棒高跳をさらに普及していくためにも、NPO法人ボウタカの中で、研究活動や指導・コーチングに携われる活動に参加していきたいと思います。


最後までお読み頂きありがとうございました。


岩川 天羽