アメリカ鉱工業生産指数の重要性と最新トレンド:MBA取得のファイナンシャルプランナーが8月15日の結果から読み解く
MBA・FPオフィスALIVE代表の國弘泰治です。
今回はアメリカの鉱工業生産指数について説明していきます。
アメリカの鉱工業生産指数は米連邦準備制度理事会により直接作成される数少ない指標です。
説明内容は以下の通りになります。
- 鉱工業生産指数とは
- アメリカ以外の鉱工業生産指数
- 8月15日の鉱工業生産の結果
今からこの3点での説明について説明していきます。
アメリカの鉱工業生産指数とは
米国の製造業や鉱業部門における生産動向を表しており、アメリカの鉱工業の景気拡大や縮小の重要な指標となります。
他の経済指標とともに経済の転換点を早期に確認するために使用されます。
予想より高ければ米ドルの買い材料、低ければ売り材料となる指標です。
大きな流れではだいたい前年比のGDPと同程度の伸びになるとみておけばよいですが、意外に月毎にブレが大きいので短期的には大きく上がったり下がったりすることが多いのが特徴です。
理由は製造業だけでなく原油や天然ガス、石炭といった鉱業や電力などの交易の生産も指数に加えられています。
鉱工業生産については、アメリカだけでなく他の国でも発表されています。
他の国はどこなのかについては次で説明していきます。
アメリカ以外の鉱工業生産指数
アメリカ以外で鉱工業生産指数の発表がある地域として有名なのが、日本や中国などといったアジア圏やフランスやドイツそしてEUといったヨーロッパ件が代表的です。
日本については、経済産業省によると「鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向を捉え、また、生産の先行き2か月の計画を把握することで、日本の生産活動をいち早く把握します。」と説明がございます。
経済産業省:鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、製造工業生産予測指数より
日本の場合は、8月30日の発表があり、アメリカでは月次第3週に発表されます。
次に、8月15日発表のものについて解説していきます。
8月15日のアメリカ鉱工業生産指数の結果
アメリカの鉱工業生産指数については8月15日の22時15分に発表予定ですがまず前回の結果は+0.6%でしたが、市場予想では-0.3%と言う結果になっており、結果は市場予想より-0.3%下回る-0.6%と言う結果でした。
このような結果になった理由は次で説明していきます。
アメリカの鉱工業生産指数の結果の理由
このような結果になったのはロイターによると自動車生産の落ち込みなどが部門別で考えていくと、自動車・部品が2.0%低下、耐久財が0.5%低下、非耐久財も0.1%が低下、石炭・石油が4.4%低下、上昇したのが一次金属やコンピューター・電子機器、航空宇宙、輸送用機器、公益が上昇しました。
このように考えると、鉱工業生産指数もそうですが、45分前に発表された新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数についても減少となっていたので、9月の政策金利利下げは十分あるかと思います。
このような経済用語の監修等については私も得意分野です。
ただ相場のコメントについては金や銀、プラチナ、パラジウムについては専属で契約となっているので、石油や穀物系のコメント依頼は受け付けております。
これからもアメリカの経済指標についてもどんどん解説していきますのでよろしくお願いいたします。
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