「古志」YouTube句会(7月)を終えて
2024.08.16 21:00
前後しますが、7月27日(土)は「古志」Youtube句会でした。
毎月第四土曜日に定期開催しています。
今回は静岡県の滝沢優子さんが初参加されました。
オオミヅアヲ溽暑の蔭にひそとあり 滝沢優子
瑞々しい静けさを湛えた佳句でした。
特選句からいくつか。
次の旅夢みてゐたる昼寝かな イーブン美奈子
よい旅を終えたばかりなのでしょう。
昼寝の夢のなかで、もう次の旅をしているのです。
次の旅を夢見ることができる幸せを読者にも感じさせてくれます。
やはり俳句にはときめきやワクワク感が大事ですね。
入院を明日にひかへし裸かな 髙橋真樹子
いよいよ明日から入院ということで、その緊張感が伝わってきます。
きっと手術もするのでしょう。
裸になったついでに、
あらためておのれの身体を確認しているのではないでしょうか。
おもひきり鳩吹け獲物大きいぞ 大平佳余子
〈鳩吹く〉という季語ですが、これは狩猟にまつわる季語です。
狩人が鳩の声真似をすることをいうですが、
獲物をおびき寄せるためとも、
あるいは獲物を発見したときに仲間へ伝える合図ともいわれています。
おそらく両方で使われているのではないでしょうか。
こちらの句も緊迫感とワクワク感がありますね。
このあと無事に獲物が取れたかどうかは読者の想像に委ねられています。
「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。
次回は8月24日(土)です。
「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
欠席投句も可能です。動画はあとからいつでもご視聴いただけます。
ぜひご参加ください。