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Keiichi Toyoda Official Website

「何度も言うが、地政学は学問ではない!」

2024.08.17 00:27

では学問ではないとしたら何なのか!? それは、国家戦略を考える際のベースになる視点、あるいは思考のパターンなのであると。。

正直、僕にとってはそれが学問でも視点でもどちらでもいいんだけど、そんな著者の主張が結構好きです。

これまでもいくつかの本や漫画で地政学にはちょこちょこ触れてきましたが、本書『世界最強の地政学』を読んで、改めて私たちを取り巻く世界の状況が頭に入ってきたように思います。

著者は「地政学を学べば国際政治の動きのすべてが分かると言うつもりは毛頭ない。むしろその逆である。」と書いていましたが、それでもなぜ地政学が重要かというと、「国家が置かれている環境の中でも、変化の少ない「地理」が戦略を考える上での出発点だから」ということ。

そして、「地図を見せてみろ!あなたの国の対外戦略を当ててみせる!」というナポレオンの言葉を紹介していました。

へーーーーっと思ったのは、「現在、世界経済に大きな影響力を与える可能性がある新しいルートが建設中です」と紹介されていたのが、南米のパラグアイを横切る「南米大陸横断回廊」で、これができるとブラジル〜パラグアイ〜アルゼンチン〜チリと南米を一気に横断する道路ができ、パナマ運河を使うことなく、陸路だけで輸送ができ、これはまさに「ルートの変化という地政学的な事態」で、アジア経済に及ぼす影響も大きいのだとか。

パラグアイは僕が高校生の時に3年間両親と妹が住んでいた国で、僕は高校1年生の夏休みを首都アスンシオンで過ごしましたが、延々と続く赤土の大地を思い出します。

パラグアイはそれ以来行っていないけど、あの光景はあまり変わりないんじゃないかなー。どうなんだろうなー