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転ばぬ先のペットの処遇|かわさき高齢者とペットの問題研究会通信2024年8月号(36号)

2024.08.15 10:00

川崎市公認の登録ボランティア、かわさき犬・猫愛護ボランティアの中から生まれた「かわさき高齢者とペットの問題研究会」より、ニュースレターをお届けします!

今回は、研究会が関わった実際のケース(CASE 22)をご紹介します。


飼い主さんの健康不安

今回は、包括支援センターを通してのケースです。担当されている独居の80代女性が1匹の猫を可愛がっておられ、きちんとケアもしている様子でした。ところが、ご本人が入院する事態となり、その間はケアマネさんがご厚意で猫を世話していましたが、退院しても長くは自宅で暮らせないのではないかという危惧が関係者の間で生まれました。

そこで、今後、猫をどうすればよいかとのご相談が当研究会に寄せられました。まず一時帰宅の際に「今後、猫の幸せはどうしたら担保できるか」をご本人とお話しし、同時に猫の不妊手術の確認、まだの場合は実施をお願いしていただくよう助言しました。


早い対応が選択肢を広げる

隣県に住む妹さんとも連絡をとり、関係者間の連携もスムーズに進んでいたところで、女性は逝去されました。葬儀の後に引き続き猫の処遇が話し合われ、最終的に関係者の中から引き取る申し出があり、無事に解決に至りました。

このケースでは、飼い主さんがきちんと飼育していたこと、ケアマネさんはじめ関係者の方々が猫の処遇をしっかり考えて早めに動き、連携がうまくいったことが良い結果につながりました。残念ながら、対応が後手に回り解決が困難になるケースが少なくない現状を考えると、「転ばぬ先のペットの処遇」を啓蒙することの大切さをあらためて認識しました。


豆情報:情報をチェックしよう

「かわさき市政だより」8月号でアニマモールかわさき(動物愛護センター)が紹介されています。また、政党の広報誌などでも、ペット飼育問題に関する記事が載ることもあります。特に高齢者のペット飼育は、官民一体となって考えるべき課題です。チェックしておきましょう。


かわさき高齢者とペットの問題研究会通信 2024年8月号(36号)

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