RCCカウンセリングがめざすもの
多くの人が経験したことのある、プレッシャーや緊張、不安、恐怖といった心に大きな負担を感じる時、同時に人間は体の不調も感じはじめます。
腹痛や頭痛だけでなく、知らず知らずのうちに体の筋肉が強張り、肩が上がり、肺が圧迫され、呼吸は浅くなります。息苦しさから逃れようと過呼吸を引き起こす人もいるでしょう。心と体は切り離せないものなのです。
そんな時、みなさんならどのように乗り越えますか?たった一人で乗り越えられるものもあるでしょう。家族や友人に支えられて乗り越えられることもあるでしょう。しかし、場合によっては、時間をかけて自分自身を見つめ直し、心を整えていく必要がある時もあるのです。長い期間、息苦しく体調がよくないと感じることはとてもつらいものです。一人ではとても心細く、より一層息苦しさを感じることでしょう。
アメリカの詩人で哲学者でもある、ラルフ・ウォルド・エマーソンが書いた詩の一節に、
‟ (略)ー to know even one life has breathed easier because you have lived.
This is to have succeeded! ”
という言葉があります。
この詩は、エマーソンの考える成功とは何かをいくつか書き出したものですが、これは、その中で最後に出てきた一文です。私なりの解釈で意訳をすれば、「あなたの存在によって、たった一人でも呼吸がしやすくなったという人がいたなら、すでにあなたの人生は成功している」となります。
これまで、カウンセラーとして多くの生きづらさを抱えた人たちと出会ってきました。その中には、身体症状としての息苦しさや呼吸のしづらさを訴える人が多くいました。
エマーソンの言葉を読んだ時、そのことがまさに思い浮かんだのです。
私たちカウンセラーは、来談者にとって、息(生き)苦しさから脱するための道のりを共に進む伴走者でありたいと願っています。来談者が少しでも呼吸がしやすくなるように、心理学的な知識と技術をもって寄り添うこと、それが、RCCカウンセリングがめざす成功なのです。